洋書ですが、level3。易しいです。ページ数も少なく、洋書にあまり慣れていない方でも負担は少ないと思います。難しい語句はほとんど登場しない上に、ちょっと目新しい語句は付録に簡単な説明がついています。しかもサイズがコンパクト。よって、通勤・通学途中で英語に触れたいという用途にちょうどいいです。文法的には、高校１年生終了レベルの実力が身についていれば問題ないくらいの難易度です。

爆弾テロに関するサスペンス。ちょっと古典的な感じさえする物語です。しかし、話の筋がはっきりしており、主要な登場人物も限られている上、時々ハラハラする展開になって飽きないので、初級レベルの多読用の一冊として割り切って読むには良いと思います。尚、タイトルが"Justice"となっている理由は、この物語の最後で分かります。

女王たちの乗った馬車が宮殿に向かってパレードしています。宮殿に着き、女王たちは降りて宮殿へ・・・。その直後に馬車が爆発し馬や御者、周辺の人たちが血みどろになり大惨事となります。

物語はこの場面から始まります。テロリストが犯行声明を出し警察が動き出します。
その馬車の御者を父親とする娘Ｊａｎｅがその現場近くで目撃した女性の不審な行動が最初の伏線です。

そして父親で御者だったＡｌａｎはその事故で命は取り留めるものの片足を失います。失意に落ち込んだ彼は娘にある女性Ａｎｎａへの手紙を託します。その女性とは、彼が妻を失った後、娘には内緒で付き合っていた女性だったのですが、その女性が実は先ほど述べた「不審な行動をしていた女性」だったことに後で気付きます。

テロリストの一人だったＡｎｎａ、その女性を愛していたＡｌａｎ，そしてその娘Ｊａｎｅ・・・
ＡｎｎａはＪａｎｅを拉致し、Ａｌａｎを脅迫します。その爆発で死ぬはずだったＡｌａｎが生きていては警察の手が自分にまわるのはまずいからです。

Ｊａｎｅは自力で脱出しようと必死になり・・・

こんな感じでお話はテンポよく進みます。