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Tempt Me at Twilight

価格: ¥677
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: St Martins Mass Market Paper
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ハザウェイ家のシリーズ3作目、ポピーの物語 ★★★★★
偶然の死の連続によって、思いもかけず長男が子爵になってしまった
ハザウェイ家。

もともとが貴族の出でない成り上がり者、家族の中にジプシーもいて、
女性陣も自由に振舞う変わり者一族として、貴族社会ではけっして望ましい
結婚相手とは思われていない、というのが物語のそもそものベースになって
います。

そういった背景が障害になって、ポピーは貴族の恋人とのつきあいが結婚に
進展しない。反対する父をなんとか説得するから待ってくれ、と言われ続けて
いるわけです。

そこへ登場する本命のヒーロー。

ある意味彼は、激動のビクトリア時代の象徴でもあります。

もちろん貴族でない、実力で成り上がってきた実業界の大物。
それまでの宿場の宿とは一線を画した、画期的な近代ホテルの祖として大成功
を収めたラトリッジホテルのオーナー、ハリー・ラトリッジ。

非情な実業家なので、ロマンティックなアプローチなどもちろんありません。

狙った獲物は、どんな手段を使っても手に入れる。
たとえ卑怯な手であっても。的なヒーロー。


この作品の愁眉は、非情な男が「この女にだけは」心を開く、というところ。

愛情豊かに育てられたハザウェイ家のポピーに一目で強く惹かれるヒーロー
なのですが、もちろん、そうそう最初から心を開けるはずもありません。

その後の作品で
「こいつは本当は気に入らないんだが、ポピーにくびったけだから許してやる」
とハザウェイ家の男性陣に思わしめるまでに変化していく、ヒーローの過程が見ものです。