読み終えて先生の死である「明治の精神」に殉死するという論理を他から援用したことは納得がいかなかった。石原氏のようにテキストを根拠に解読してほしかったというのが本音。

しかし，読み終えた今，目から鱗が落ちた事が数回合った。特に「１２　運命の冷罵」（ｐＰ２６３）のお嬢さんの「変な人」発言，「１５　最後の晩餐」（Ｐ１３０）の「先生」の「また、九月に」は凄かった。漱石が探偵もののように小説を書いたという事実をここで検証し納得した。

恐らくここまで「こころ」を読み解いた人はいない。世の評論家は宗教の本質を理解しないで漱石をの上っ面をなでる論がほとんどである。今西氏は専門がインド哲学なので一歩も二歩も踏み込んだ「こころ」論が書けたのだと思う。石原氏も目から鱗が落ちるだろう。これ以上の「こころ論は見たことがない。

読み終えて先生の死である「明治の精神」に殉死するという論理を他から援用したことは納得がいかなかった。石原氏のようにテキストを根拠に解読してほしかったというのが本音。

しかし，読み終えた今，目から鱗が落ちた事が数回合った。特に「１２　運命の冷罵」（ｐＰ２６３）のお嬢さんの「変な人」発言，「１５　最後の晩餐」（Ｐ１３０）の「先生」の「また、九月に」は凄かった。漱石が探偵もののように小説を書いたという事実をここで検証し納得した。

恐らくここまで「こころ」を読み解いた人はいない。世の評論家は宗教の本質を理解しないで漱石をの上っ面をなでる論がほとんどである。今西氏は専門がインド哲学なので一歩も二歩も踏み込んだ「こころ」論が書けたのだと思う。石原氏も目から鱗が落ちるだろう。これ以上の「こころ論は見たことがない。