Waltzと並んで「ネオリアリズム」の代表格とされることもありますが、実際に読んで見ると、むしろWaltzとの違いを意識して読み比べるのがいいのではないかと思われます。その意味では、いわゆる覇権安定論との関係ばかりではなく、「伝統的リアリズム」との関係について、Waltzのそれに対する関係との比較で考えるながら読むというのも、一つの読み方かもしれません。
Gilpinの当時のもう一つの代表作であるThe Political Economy of International Relationsに比べて、(翻訳は出ていませんが)量的にも内容的にもとっつきやすいです。