流石だけど
★★★☆☆
言いたいことをハッキリ言う姿勢は気持ちがいいし、やっぱりスポーツをよーく知っている両人には脱帽する。岡ちゃんの評価は別にしても金子達仁のサッカー眼はすばらしいし、玉木正之に言われるまで、北京パラリンピックで中国が活躍したことも、ましてや、その活躍が諸手を挙げて褒められたものではないなんてこともチットモ知らなかった。
が、しかし、両氏が思っているほど市井のスポーツ好きのレベルは低くはない。本書で展開されている議論や批判の多くはサラリーマンが枝豆つまみながらしてるって。197ページの脚注は笑えるからいいとしても、ほとんどの脚注は不要。ところどころに掲載されている成績表もいらない。1年前程度だったらみんな覚えているよ。だいたい49ページに『岡田JAPAN全成績』が載ってるけど、君たち本文で『○○JAPAN』という表現は嫌いとかいってるじゃないか!
自分の門下生を『小僧』呼ばわりしているのも如何なものか?そういうことは本人に言うことで紙面に書くことじゃない。これは一例だが、上から目線が全般に漂っている。批判と横柄はやっぱり違うぜ。その横柄さが批判されるべき人たちだけに止まっていないから、あとがきのまじめなトーンが嘘っぽく見える。