ここまでとは…
★★★☆☆
最後まで一気読みに近い状態だったので、おそらく傑作なのでしょう。でもあまりにも救いが無さすぎる。ひとかけらの希望すら無い。こんなに後味の悪い話だと知っていたら読まなかったですね。ケッチャム作品はこれが最初で最後です。個人的には大嫌いな作品なので☆ゼロですが、作家の力量は認めざるを得ないので☆三つで…
ホラー小説じゃないのに怖い。
★★★★★
読み終わった後の後味の悪さで言うと、
隣の家の少女を上回っているのではないかと思います。
結局誰も救われなかった。
それが読みすすめるうちに読者にもわかってくるのですが、
ケッチャムの「あの」ぐいぐい引っ張る読ませ方で、
ページをめくるのをやめさせてくれません。
ケッチャムは読者に本当に上手に感情移入させることが出来ます。
そのため、もう一人のリディアとなった私たちが
これでもかと言うほどのどん底まで落とされます。
最高です。現実にある問題としては最低なのですが、作品の評価として・・・。
ホラーではなく児童虐待、法廷小説
★★★☆☆
主人公リディアと弁護士たちが繰り広げる法廷ドラマが大きくて、肝心の息子ロバートの恐怖とかアーサーの残酷さがあまり伝わって来ません。もちろん、ホラーではありません。たしかに、ケッチャムらしく後味の悪さに関しては天下一品ですが。もしかしたら、児童ポルノの規制が厳しいアメリカでは、この手の話は生々しく書けないのでしょうかね。
腹が立つほど気持ちの悪い話
★★★☆☆
私の中ではケッチャム作品の中で最低最悪の話。
息子のいる自分にとっては全く理解できず、虫唾が走る!
よくもまぁ、こんな酷い話が書けたもんだ!
・・・とは言っても最後まで一気に読んでしまいましたが・・・。
この話を読んで感じたのは誰が、何が悪いのか?という疑問。
加害者である夫も親から虐待を受けていた為に異常な行動をするのであって、被害者とも言える。虐待された者が親となり、同じ事を子供にもしてしまう不の連鎖を断ち切るにはどうしたらいいのだろう?
心理描写がうまくなく中途半端
★★★☆☆
ストーリーの手の内は途中で全部わかる。
わかってしまってからはあんまり面白くない。
最初は、はらはらする。もしや...というかんじである。
息子の動作が緩慢になり、睡眠中脱糞するようになったのは
父親の性的虐待だったという真相。
たしかにこれはショッキングである。
子どもはたしかに虐待される前よりは
父をいやがってはいるのだが、それほどの恐怖は見せてない様子。
父親・アーサーは子どもの頃から頭も良く商売も成功しているが、
変質的な性癖があり、放火したり乱暴したり
ひとしれず悪事を重ねて来た。
保安官は子どもの頃から、彼を決して信用していない。
そのことが証拠はないが連続殺人の犯人とアーサーを結びつけてゆく。
弁護士や母親、アーサーの母などがからんだ展開はまあまあ面白く
さくさく読めるのだが、心理描写が描けていないせいか
内容が猥雑であるように思う。
キングが誉めたのは別の本であり、
これは筆の力が足りなくて中途半端な出来だと思う。
キングよりはジョン・ソール好きなひと向き。