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ローマ人の物語 (1) ローマは一日にして成らず

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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知名度のわりには、日本ではその実態があまり知られていないローマ帝国。1993年に新潮学芸賞を受賞した本書は、その帝国の歴史を人間の生きるさまから描いていこうという壮大な構想による「ローマ人の物語」シリーズ第一弾。ローマ建国からイタリア半島を統一するまでの帝国の誕生期にあたる多難な500年間に生きた王や貴族、庶民にまで焦点を当て、彼らの足跡と周辺の事情を丁寧に追っていく。
元老院と市民集会を定めた建国者ロムルス。暦を定め、多神教を守護神という概念で定着させた2代目の王ヌマ。息子のスキャンダルのためにローマ市民により追放された最後の王タルクィニウス。上下水道やローマ街道を最初に作らせた貴族アッピウス。そして、貴族の横暴に対して全員で山に立てこもり抗議する市民。
著者の筆にかかると、そうした人物たちが銀幕上の俳優のように生き生きと動き出す。「お互いに、古代のローマ人はどういう人たちであったのか、という想いを共有」していくうちに、帝国の歴史から元老院や護民官などの政治システム、そして何より古代ローマ人の考え方までをごく自然に理解できるようになる。本書は、退屈なものと決めつけられがちな歴史解説書にまったく新しい息吹を吹きこむことに成功した一冊である。ちなみにこのシリーズは、著者のライフワークとして1992年から2006年にかけて毎年1作ずつ書き下ろされていく。(鏑木隆一郎)
組織力を重んじるローマ人 ★★★★★
壮大なローマ史1000年を描いたシリーズの記念すべき第1作目。

日本では縄文時代にあたる紀元前800年にローマ国はロムルス王によって建国された。その後、王制から共和制へと政体は変わり、外部民族の侵入や内戦などに悩まされつつも、ルビコン川より南のイタリア半島を統一するまでの約500年間を取り上げている。

ちょうどこの時代、ギリシアでは都市国家のスパルタやアテネなどが内紛を続け、ローマとは対照的に不安定な政情であった。

この違いは優秀な人間で統治しようとするギリシアと制度で統治しようとするローマとの違いでしょうか。人命は短命だが、制度は長命。だから、優秀な英雄だけでは、長期的な安定は持続しないのです。

組織におけるシステムの重要性は現代も古代も変わらない。
ローマ人って ★★★★☆
すばらしい!!

有能な人間は
仕事、私生活、文化の三つが混同されない。

たとえ自分の部下が敵国の王と主従関係にあっても、文化を遵守して敵国へ送り出す心意気に感動しました!

ローマの英雄と謳われる人々の「妥協しない」生き様が、多くの経営者を惹きつけるのではないでしょうか?

【オススメする人】
ヒーローが好きな人

ローマの地形が頭に入っているとさらに理解しやすくなると思います。
その一 ★★★★☆
 歴史というものは魔物のようで、いくら調べても際限ないものです。わたしは百科事典や教科書でローマ帝国という世界史上の繁栄を知りましたが、やはり深いところがあるようです。
 本巻ではプブリコラなどの政治的蓄積によって、王政から共和政へ移行するローマ初期の様子が語られます。
 成文法のためにギリシアへ人材を派遣したというのは初めて知りました。
 当時のアテネはペリクレスによる最盛期であり、記載されているペリクレスの国家論は凄い正論です。
 独裁官、護民官といった用語が懐かしいです。
 次の言葉は深いと思います。
 「歴史の主人公である人間に問われるのは、悪しき偶然はなるべく早期に処理することで脱却し、良き偶然は必然にもっていく能力ではないだろうか。」
意外と日本人は知らないローマ人の話 ★★★★☆
世界史の授業では、あまりに表層的なことしか教わらなかった。
だから、西洋文化の源流となっているローマ帝国の歴史について、この長い連作をじっくり読み進めるのは、新たな発見や驚きに満ち溢れている。
日本人が書いた、日本人のためのローマ史といった感じだが、その長大な著作の中には、政治や軍記、文化に関するもの等々色々な内容が詰まっている。
本人の興味により、冗長に感じられる巻もあるかも知れないが、とばすなり、斜め読みするなり、100%吸収しようとは思わないで、気楽に読み出して欲しい。
文庫本は単行本を数冊に分ける形になっているので、こちらのほうが読みやすい。
再読 ★★★★★
図書館で全巻読破。手元におきたいので購入し始めました。一時は好きな巻のみの購入も考えたのですが(たとえば2巻のハンニバル戦記とか、カエサルの巻とか)、じっくり読み直そうと思い第一巻から購入を始めました。でも、高いので一月に2巻ずつと決めました。
本書は、わくわく度は低いものの、序章としては悪くないと思います。なにしろ15巻の始まりの章ですから。