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佐藤家の人びと―「血脈」と私 (文春文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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血脈を読んだあとでどうしても見たかった ★★★★☆
血脈を読み終えて 人々の容姿に興味を持ちました

脚色はあるものの事実に基づいてる話の人々の顔を見て
血脈を読み返したりしました

森繁久彌さんが出てきてたりして 「あ、家の周辺に住んでたんだ」とびっくり
違う観点からも見れてよかったです
「血脈」のメイキング(舞台裏) ★★★★★
この本は本編「血脈」の特典ディスク・・・メイキング(舞台裏)にあたるもので、佐藤愛子が「血脈」を書き続けた13年間のエピソードや、いくつかの対談、家系図、佐藤家の写真帖が収められている。

佐藤紅緑、サトウハチローをご存じだろうか。
わたしも佐藤紅緑は名前だけで作品は読んだことがないのだが、少年小説といえば佐藤紅緑の右に出るものはいない、それくらい有名な作家だった。 

その息子はサトウハチロー、詩人であり、さすがに私もこの小父さんは知っている。
ちいさい秋みつけた、お山の杉の子、わらいかわせみに話すなよ、うれしいひなまつり、これらの童謡の詩はハチローの作品だ。

佐藤紅緑とサトウハチローは、読者の心に沁みいる素晴らしい作品を作り出しているのに、実生活はそれとはうらはらの、火宅の人とでもいうのでしょうか、手に負えない人物だった。
紅緑は三人の妻を持っておびただしい数の子供をつくり、子供たちは誰もかもが問題児で、放蕩のかぎりをつくして早死にをした。 長生きしたのは中でも一番の放蕩息子だったハチローと佐藤愛子だけと言ってもいい。

そんな佐藤一族の栄光と衰亡を描いた「血脈」、そのメイキングが「佐藤家の人びと」であるから、メイキングを読んだだけでもかなりの充実感が味わえるだろう。
写真がたくさん入っているのもうれしい。