ひどい
★☆☆☆☆
初の東野圭吾作品でした。
ひどい。文章もひどい。二度と手に取るかと思いました。
タイトルや表紙から受ける印象とは別でした。
何も壊すことなく好きなだけヤれて良かったねと。
読みやすい。けど、それだけ。
★★☆☆☆
東野作品はそれほど多く読んでいるわけではありませんが、文庫本の帯のコピーと「最高傑作」という書店のポップに惹かれて購入しました。
確かに読みやすいけど、逆にいうと内容は軽くて、なので非常に速く読み終わってしまいました。考えさせられる部分もなく、感動もなく、恐怖もなく、登場する人物に感情移入することもない。
何ていうか、テレビを付けっぱなしにしてたら偶然好きな役者さんが2時間サスペンスに出てたから最後まで見ちゃった、という感じでした。
不倫といっても渡辺淳一作品のような男性の妄想のみで美化されまくったようなものではないので、主人公の情けないジタバタ感などがリアルではあります。
でも女の側からすると、まるで「結婚は人生の墓場だ」と言わんばかりの主人公およびその男友達の感覚は悲しくなります。まるで男性だけが家庭というものに埋もれて情熱も奪われしなびていっているような雰囲気ですが、それは子育てと家事に追われる妻である女性も同じなわけで・・・結局、不倫する男ってこうやって自分の感情を正当化しているのねと思ってしまう。まあそれも、リアルな部分なのかも知れませんが。
ミステリーとしてのオチもドキドキするようなものでもなく、ラストのくだりも取ってつけたような感じだったので、そこも残念でした。
こんな甘い恋に出会いたい!破滅してもいいから!
★★★★★
ラジオでサザンオールスターズのヒット曲「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」が流れてて、DJがこの曲がモチーフとなっている小説があるって、不倫サスペンスで一気に読めるよって紹介してました。それがこの「東野圭吾 夜明けの街で」です。
サザン大好き40過ぎのおやじは飛びついて読んじゃいました。刺激的です!憧れます!苗場スキー場のシーンなんか泣けます。「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」の歌詞みたいに胸がキュンとなるシーンがいくつもあります。そして結末は…
こんな甘い恋に出会いたい!破滅してもいいから!って思うよ絶対!
不倫とミステリー
★★★★☆
恋する主人公の気持ちがよく描かれて
いました。(世間的には不倫ですが・・・)
楽しい恋愛が徐々にミステリーになっていく
様子がとても面白かったです。
共感せずにはいられない(女だけど……)
★★★★☆
不倫の話。
たかが不倫、されど不倫。とても奥深かった。
不倫するサラリーマンの気持ちが表裏全て、浮かれた気持ち、焦り、動揺、感じることが良く伝わってきた。
不倫相手にこう言われればそりゃ嬉しいだろうなとか、あ、こういわれたら確かに一歩引くなとか、作者が男性だからか、男性として読むとどの場面においても共感ができる。
逆に女性の立場から読んでみると(つまり奥さんの側)、かなり手の込んだアリバイ工作にもう感心するしかない(苦笑)
そして女性の怖さもわかる。奥さんと不倫相手。二人は全く違う形でこのサラリーマン男をじわじわと締め付けていく。
不倫相手として徐々に男を虜にして主張を広げていく女と、何も言わないし何も気付いていないのに、無邪気に核心をついてくる妻。
伏線としての昔起こった殺人事件の絡みも面白い。男が不信感を得ていく引き金になりつつも、その殺人事件に自分の気持ちの言い訳を繋げようとする無意識の行動が滑稽なほど面白い。
不倫の是否を問うお話ではない。ミステリーともちょっと違う。
どういうカテゴリーなのか、考えてしまうところにこの本の面白さがあると思った。