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超ガラパゴス戦略~日本が世界で勝つ価値創出の仕掛け

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: WAVE出版
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考え方は分かるが・・・ ★★★☆☆
著者の考え方は分かるが、ガラパゴス化は日本人の特性的な技術探究結果であって、事業戦略のレイヤーで議論する内容かどうかは??な気がする。

一般的には揶揄の表現として用いられる「ガラパゴス」という言葉を逆手にとってのアプローチとしては非常に興味深いが、日本人が今後進むべき方向としては訴求すべき内容かどうかは個人的に疑問が残る。
ガラパゴス悲観論へのカウンターパンチに成り得るか? ★★★★☆
(購入理由)
 日本をガラパゴス群島に見立て、携帯電話を皮切りに悲観的なシナリオが蔓延する中、著者はガラパゴス群島と成り得た(なってしまった?)我が国の「特異性」に着目、日本株式会社の新たな成長戦略を描く。ガラパゴス悲観論へのカウンターパンチ的な書物は多数存在するが、サブタイトルの「日本が世界で勝つ価値創出の仕掛け」が気になり購入。又、著者は某メーカー系列のコンサルティング会社MDであり、一歩踏み込んだ事例研究等も期待。

(具体的な内容)
 第一章の「ガラパゴスがこの国を蘇らせる」では、日本の状況を目の引く事実で巧みに概説、その後第二・三章の「超ガラパゴス戦略のフレームワーク」と「戦略実行のシナリオ」で核心に迫る。以降は、具体的なケーススタディー等で内容を纏め上げている。著者の巧みな言葉の使いまわしは、読書スピードを加速させるであろう。

(どのような知識を獲得したか)
 日本株式会社が実行を検討すべき戦略・戦術とその根拠について様々な視点から触れられており、著者が参考とした文献・資料も丁寧に記載されているため、各視点について深堀したい読者には良いマップとなるであろう。他方、グラフが不必要に重複されていたこと(例:ガラパゴス戦略のフレームワーク)やデジカメ業界についての安易な記述(デジカメ分野における「某外国メーカーの躍進=光学技術における日本の競争力低下」に触れていないこと)、ケーススタディにおける内容の薄さ(某メーカー系列なので、更に踏み込んだ内容や一般的にあまり知られていない業界・製品のケースを期待していた)等が気になった。

 日本が置かれた状況や限られた経営資源・特性を総合的に勘案した上で、今後どのような戦略で生き残っていくべきかを論じた初歩的な本としては、様々な視点から記載されていることや具体例が満載されていることから、良書だと思う。個人的な感想としては、入念なリサーチ(例:現場インタビュー)によりそれぞれの章を更に踏み込んで記載して欲しかった。
ガラパゴス化って悪い意味もあったのか^^) ★★★★★
 正直、ガラパゴス化の何が悪いのか分からなくて本書を読んだ。実は別な本で、日本発展の鍵はガラパゴス化による製品・サービスのブレークスルーであると思っていたからだ。ガラパゴス化がもたらす弊害の方が人口に膾炙しているとは知らなかった。

 本書はガラパゴス化の利点・欠点、それをもたらした日本人の特性に触れたあと、良いガラパゴス化のための戦略を考えようと続く。コンサルタントらしくマトリクスを作って、日本に残すべき物、海外に打って出る物、コモディディ化を防ぐべき物などと分類する。

 後半はデジカメやWiiなどを例にとって、日本というガラパゴスで進化させた製品やサービスで海外市場に攻め込む戦略を解説する。実例を日本に取った経営戦略本としては、この部分は非常に親近感もあるし、分かり易い。

 何かの本や漫画でガラパゴス化した日本への悲観論を持っている方には特に一読をお奨めする。
ガラパゴスは楽園 ★★★★★
非常に良くガラパゴス化の例えとして持ち出される製品に携帯電話機がある。
日本の特殊環境に過剰適応してしまったため、世界市場を失った哀れな日本メーカーなどと揶揄されている。
だが待って欲しい、ガラパゴスじゃない世界の携帯メーカーって何社あるんだろう、世界の携帯機メーカーとして名前が挙がるのは、ノキア、モトローラ、サムスン、LG、ソニーエリクソン、後はiPhoneのアップルだろうか、世界でたったの6社しかない。
じゃあ狭い狭いガラパゴスの中はどうか、東芝、ソニエリ、パナ、カシオ、シャープ、富士通、NEC、日立、京セラ。
おっと9社もあるじゃないか、広大な世界市場の中でさえ6社しか生きていけないのと、ささやかであれ9社が生きていける世界のどちらが幸せ?
なんだガラパゴス化って楽園への道だったんだ!
日本はこれからも大丈夫 ★★★★★
日本人がもともと悲観的なのか、日本のマスコミが自虐的なのか、巷間には日本悲観論があふれています。そんな傾向に異議を唱える本書は、悲観せず、かといって驕ることなく、日本のポテンシャルとそれを生かす戦略を冷静に分析し、提示しているクリエイティブな一冊だと思います。
前半で紹介されている「戦略フレームワーク」は、企業だけでなく個人のスキルアップ・ステップアップ戦略や、思考整理法としても応用できそう。経営者でなくとも知っておいて損はないと思います。後半のケーススタディは、技術に関する知識も得られる内容で、飽きることなく読み進められました。
とにかく、全体を貫いている「知的でポジティブ」なトーンがいいですね。背中を押されているような気分になります。こうした発信がされているかぎり、そしてそれをきちんと受け止める人がいるかぎり、日本はこれからも大丈夫だと感じました。