政府はわれわれの貨幣に何をしてきたか
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新オーストリア学派でリバタリアンのロスバードの貨幣論。
現在のほとんどの国の政府は無価値の「偽造」紙幣を発行し、人々の財産を奪っている。そしてより多くの財産を奪うには紙幣を増刷すればいいので、どの国もインフレに向かう傾向があるのだ。
本書によって、貨幣の成り立ちから、政府がどのようにして貨幣を支配するようになったのかを理解することができる。
そして、欧米の経済政策はもちろんのこと、日本政府の「アベノミクス」の正体も明らかになる。本書は、アベノミクスに論理的に反論できる国内唯一の本であり、本書を読めばその結末もおのずから明らかになる。
<目次>
Ⅰ.序論
Ⅱ.自由社会における貨幣
1.交換の価値
2.物々交換
3.間接交換
4.貨幣の利点
5.貨幣の単位
6.貨幣の形
7.私的な硬貨鋳造
8.「適切」な貨幣供給
9.「退蔵」の問題
10.物価水準を安定させる?
11.共存する貨幣
12.貨幣倉庫
13.要約
Ⅲ.政府の貨幣への介入
1.政府の歳入
2.インフレーションの経済的影響
3.鋳造の強制的な独占
4.貨幣価値の引き下げ
5.グレシャムの法則と貨幣鋳造
a.複本位制
b.法定通貨
6.要約:政府と貨幣鋳造
7.銀行の支払拒絶を許可する
8.中央銀行:インフレーションの抑制を除去する
9.中央銀行:インフレーションへ導く
10.金本位制を停止する
11.法定不換紙幣と金の問題
12.法定不換紙幣とグレシャムの法則
13.政府と貨幣
Ⅳ.欧米の金融崩壊
1.第1段階:古典的金本位制度、1815-1914年
2.第2段階:第一次世界大戦とその後
3.第3段階:金交換本位制度(イギリスとアメリカ)、1926-1931年
4.第4段階:変動法定通貨、1931-1945年
5.第5段階:ブレトン・ウッズ体制と新しい金交換本位制度(アメリカ)、1945-1968年
6.第6段階:崩壊するブレトン・ウッズ体制、1968-1971年
7.第7段階:ブレトン・ウッズ体制の終焉:変動法定通貨、1971年8-12月
8.第8段階:スミソニアン協定、1971年12月-1973年2月
9.第9段階:変動法定通貨、1973-?年
訳者あとがき