昼メロだぁー
★★★☆☆
「幸福な家庭は皆同じように似ているが、不幸な家庭はそれぞれにその不幸の様を異にしているものだ」
という文句でだいたいんどんな話かわかってしまう。棒は即座に
「銭の花の色は清らかに白い。だが、蕾は血がにじんだように赤くその香りは汗の匂いがする」
という花登筺(はなとこばこ)先生の『細うで繁盛記』を思い出した。
大不倫ドロドロドラマなので,子どもは読まんでよろしい。
ところで、映画ではその時代を代表美人女優が、ヒロイン、アンナ・カレーニナを演じている。
グレタ・ガルボ、ヴィヴィアン・リー、ソフィー・マルソー。
トルストイは晩年『イワンのばか』などの、キリスト教的説話を書く事に傾倒してゆく。
廃れ朽ちる青年将校
★★★★★
良心に背き、善に背けば不能になる。不幸になる行為ってある。幸せになるために取得したもので廃れていく青年将校が描かれていた。美貌、明晰な頭脳、恵まれた財と資格、身分。欲求を満たし取得したことから不能になる。自分のすべてを尽くし取得したのに他のことが不能になる。消えない不徳を浄化するには何をしたらいいのだろうか?
筋書きは原作どおりだけど
★★★☆☆
「美しい人妻アンナは若き青年将校ヴロンスキーと熱烈な恋に落ち、全てを捨てて愛に生きようとするが―」というお話。初めて読む方もいるでしょうからネタバレしない程度にしておきますが、読後感としては「この糞ビッチが!」としか思えず。
元々、原作は、既成概念が揺らぐ帝政ロシア末期で、共産主義や無神論に触れて生き方に悩む若者や、政略結婚で家名を守る道を捨てて自由に生きようとする女性像や、社会的にも個人的にも厳しい状況下にありながら都会の喧騒を離れて農場で純朴に生きる青年の生き様などを描いた青春群像。社会の激変に戸惑い、自分の心に忠実であろうともがきながら生きる彼らの姿を通して、当時のロシアを取り巻く情勢や、個人の努力だけでは乗り越えられない社会の病巣を描いた名作であるわけですが、漫画にしたら、ただの不倫話になっちゃった感が否めないw
いや、ストーリーは原作に忠実なんですけどね、漫画作品にするときに「アンナの恋愛」に比重を置き過ぎちゃったのかな。
まぁロシア文学って翻訳が硬かったり、人名(長くて覚えにくい!)も含めて非常に取っ付きづらい傾向があるので、物語の流れをこの漫画でつかむのは悪くないと思いますけどね。おおまかなストーリーを掴んだら、小説のほうも一読されることをお勧めします。
凄まじい不倫の末路
★★★★☆
原作はとても長いので漫画で簡潔にしていただいて、とても読みやすくておもしろかったです。恋愛小説の好きな方にはこの漫画は、原作の参考になるのではないかと思います。主人公のアンナが、魅力的な美人という設定は少女漫画系にも通じるものがあるのでは・・と思います。
男女の愛憎劇です。
★★★★☆
トルストイと聞いて、まさかこんな内容を書くとは思わなかった。
内容的には、男女の色恋の話だ。
しかも本当にドロドロしている。
人物の心理描写も実に見事だ。
現代でも十分通じる名作である。