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闇の女王にささげる歌

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 評論社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:ローズマリー・サトクリフ/著 乾侑美子/訳 出版社名:評論社 発行年月:2002年12月 関連キーワード:ヤミ ノ ジヨオウ ニ ササゲル ウタ やみ の じよおう に ささげる うた、 ヒヨウロンシヤ ヒヨウロンシヤ K/7115 ひようろんしや ひようろんしや K/7115、 ヒヨウロンシヤ ヒヨウロンシヤ K/7115 ひようろんしや ひようろんしや K/7115 イギリス人なら誰もが知っている伝説の女王ブーディカ。彼女は紀元六〇年、強大なローマ帝国の軛に抗してケルトの諸部族を結集し、民族の尊厳のために立ち上がった。それは、帝国にとっては「叛乱」、ケルトにとっては「聖戦」だった。「聖戦」ならではの、残虐で無慈悲な戦い…。それらを包み込むようにして語る竪琴弾きの哀切な響きのなかに、古代の悲劇があざやかによみがえる。
征服されるものの立場で ★★★★★
サトクリフの女性を主人公にした話はこれが初めてだった
イケニ族の女王ブーディカがローマの支配に抗って戦いを起こし、
一時期はローマ化された町を焼き尽くしたが
結局、ローマ軍団の組織力と統率力に敗れる。
ローマ人として、軍人としての誇りをえがいた
ローマンブリテン4部作とは全く反対の立場の
征服されるものがここでは描かれている。

ケルト人を制圧するはずだった第九軍団があとかたもなく消え、
軍団のワシが消えるという事件があった。
この事実が本書に書かれていたのを見てあっと驚き
「第九軍団のワシ」をもう一度読みなおすことになったが、
ボーディッカの名でこの女王の名が出ているのに気がついた。
ローマとの平和的友好の引き換えに武器を奪われ、

戦士を差し出すことを強制させられる。
それはローマがケルト人をさげすんでいたことの証拠だと思う。
抵抗すれば家を焼き畑に塩をまくという徹底したやりかたに
ブーディカが挑んだのは、民族の叫び、
勇気と誇りの表明だったのだと思う。

「ケルトの白馬」でイケニ族は民を生かすために、
別天地を求めて旅立った。
その後でこの事件が起き、

イケニ族はちりぢりになったのだろうか
ブーディカのように最期をとげたものもいただろうし
第九軍団のワシのコティアのように、
ローマ人と連れ添って生きていくものもあっただろう。
どのような生き方をしても、
誇りだけは失わない人物がサトクリフ作品の骨になっている。

父の剣を最期までたずさえ、

ケルト人の先頭をいくブーディカの姿が焼きついて離れない

「第9軍団のワシ」につながるイケニ族の反乱が語られる ★★★★★
ここ数年サトクリフの著作物が次々翻訳されているが、この本も「こんな本が未訳だったとは!」と思わせる素晴らしい本だった。
サトクリフはローマとケルト、ケルトとヴァイキンングなど異なる文化の激突とせめぎ合いを好んで題材にしているが、この本もその一つ。

ブリテンの古代史で最も名高いイケニ族の反乱を題材に、激しくも凄惨な戦いが女王付きの竪琴弾きによって語られる。
「第九軍団のワシ」を読んできた方には覚えている方もおいでであろうが、作品中では軍団の失踪の原因が、イケニの女王「ボーディッカ」の呪いであると噂されていたことになっている。

この作品では、その戦いをケルト側の視点で語っており、呪いの事の真偽はともかくとして、先住民族がローマに制圧されていく瞬間を!神秘と歴史の混じり合うぎりぎりの線で見事に描いている。

内容的にはヤングアダルトから大人向けの作品で、中にはそれなりに残酷な場面も出てくるが、民族同士のぶつかり合いや戦争といった場面を描くとしたら、さけては通れない部分であろう。ブリテンを舞台にした他の作品に比べ、戦争というものが生々しく描かれているようにも思える。

竪琴弾きの語りというスタイルと作品タイトルのマッチングも見事。タイトルとはこうしてつけるものだというお手本のようだ。
翻訳も品がよく、読みやすかった。

ローマの歴史に裏から光をあてる。塩野七生さんの『ローマ人の物語』とセットでぜひ。 ★★★★★
ローマ帝国のæ­'史は栄枯盛衰のæ­'史である。ローマの物語は私たちの古代ロマンへの憧れã‚'掻き立てると同時に、その栄å...‰ã®è£ã«ã‚ってå½"時「蛮æ-ã€ã¨å'¼ã°ã‚Œã€ãƒ­ãƒ¼ãƒžã¸ã®æœå¾"やときに蜂起、そã-てæ'¤é€€ãªã©å±€é¢å±€é¢ã§é›£ã-い舵å-りã‚'迫られていた辺境の地の誇り高き部æ-ãŸã¡ã®ç"Ÿãæ§˜ã¸ã¨æ€ã„ã‚'馳せさせる。

とã"ろが、ã"れまで案å¤-、その「蛮æ-ã€ã®å'からローマのæ­'史ã‚'描いた書はå°'なかったように思う。それã‚'、『第九軍団のワシ』『ともã-びã‚'かかã'て』などの不動のæ­'史小説の名è'-で知られるサトクリフが華éº-に、そã-てドラマティックに描いたのが本書である。

本書の主人å...¬ã¯ã‚±ãƒ«ãƒˆã®ä¸€éƒ¨æ-ã€ã‚¤ã‚±ãƒ‹ã®å¥³çŽ‹ã§ã‚る。イケニは女系社会で、一æ-ã®é•·ãŸã‚‹åœ°ä½ã¯å¥³çŽ‹ã‹ã‚‰å§«ã¸ã¨å-ã'継がれる。そã‚"な不思議な、そã!-!!てé­...力的なイケニのä¸-界に惹き込まれて本書ã‚'読み進めるうちに、物語は嵐でå¢-æ°'ã-è'れ狂う大河のように、ケルトのæ°'æ-ã®å°ŠåŽ³ã‚'è³­ã'てのローマ帝国に対する「è-戦」へと一æ°-になだれ込ã‚"で行く。

ã"れほどまでに夢中にさせられた本は、実にä¹...ã-ぶりである。難ã‚'いえば、タイトルがå°'ã€...地å'³ã§ã€æã‚'ã-ているように思われるã"とだ。多くの人が本書ã‚'手にとって、本書の楽ã-さに触れてくれるよう、願ってやまない。