芥川龍之介全集 決定版 (インクナブラPD)
価格: ¥0
本書は芥川龍之介の代表作を収録した電子書籍の決定版です。単に芥川龍之介の代表作品をKindleで読めるようにしただけではなく、より使いやすく読みやすくするために配慮しています。
●ちくま文庫版『芥川龍之介全集』に準拠
作品を単に一冊の電子書籍にまとめるだけでなく、紙の書籍と同じような読了感を得てもらうために、全体の構成をちくま文庫版『芥川龍之介全集(全八巻)』に準拠しました。一冊の電子書籍ではなく八冊の本からなる電子書籍です。それぞれの書籍には表紙を付けてあります。
あくまで準拠ですので、ちくま文庫版『芥川龍之介全集』とまったく同じではありません。仮名遣いの違いもありますが、ほぼおなじ作品を収録しています。
●青空文庫にない「支那游記」も収録
収録作品はちくま文庫版『芥川龍之介全集』に準拠して構成してあります。本書には青空文庫にはない「支那游記」も掲載しています。芥川龍之介が大正十年に中国を訪問して書いた紀行文です。底本テキストに沿ってテキスト化しています。
本書の構成は次のようになってます。
・芥川龍之介全集 1
老年/青年と死/ひょっとこ/仙人/羅生門/鼻/孤独地獄/父/虱/酒虫/野呂松人形/芋粥/猿/手巾/煙草と悪魔/煙管/MENSURA ZOILI/運/尾形了斎覚え書/道祖問答/忠義/貉/世之助の話/偸盗/さまよえる猶太人/二つの手紙
・芥川龍之介全集 2
或日の大石内蔵助/片恋/女体/黄粱夢/英雄の器/戯作三昧/西郷隆盛/首が落ちた話/袈裟と盛遠/蜘蛛の糸/地獄変/開化の殺人/奉教人の死/るしへる/枯野抄/邪宗門/毛利先生/犬と笛/あの頃の自分の事/開化の良人
・芥川龍之介全集 3
きりしとほろ上人伝/蜜柑/沼地/竜/疑惑/路上/じゅりあの・吉助/妖婆/魔術/葱/鼠小僧次郎吉/舞踏会/尾生の信/秋/黒衣聖母/或敵打の話/女/素戔嗚尊/老いたる素戔嗚尊/南京の基督
・芥川龍之介全集 4
杜子春/捨児/影/お律と子等と/秋山図/山鴨/奇怪な再会/アグニの神/妙な話/奇遇/往生絵巻/母/好色/薮の中/俊寛/将軍/神神の微笑/トロッコ/報恩記
・芥川龍之介全集 5
仙人/庭/一夕話/六の宮の姫君/魚河岸/お富の貞操/おぎん/百合/三つの宝/雛/猿蟹合戦/二人小町/おしの/保吉の手帳から/白/子供の病気/お時儀/あばばばば/一塊の土/不思議な島/糸女覚え書/三右衛門の罪/伝吉の敵打ち/金将軍/第四の夫から/或恋愛小説/文章/寒さ/少年/文放古/桃太郎/十円札/大導寺信輔の半生/早春/馬の脚/春
・芥川龍之介全集 6
温泉だより/海のほとり/尼提/死後/湖南の扇/年末の一日/カルメン/三つのなぜ/春の夜/点鬼簿/悠々荘/彼/彼第二/玄鶴山房/蜃気楼/河童/誘惑/浅草公園/たね子の憂鬱/古千屋/冬/手紙/三つの窓/歯車/闇中問答/夢/或阿呆の一生
・芥川龍之介全集 7
芸術その他/僻見/文部省の仮名遣改定案について/侏儒の言葉/文芸的な、余りに文芸的な/続文芸的な、余りに文芸的な/小説作法十則/十本の針/西方の人/続西方の人/芭蕉雑記/続芭蕉雑記
・芥川龍之介全集 8
支那游記(「支那游記」自序/上海游記/江南游記/長江游記/北京日記抄/雑信一束)/松江印象記/軍艦金剛航海記/槍ヶ嶽紀行/槍が岳に登った記/東北・北海道・新潟/田端日記/京都日記
●iPhone用目次を追加
Kindle用電子書籍の目次は二種類あります。一つはKindle PaperwhiteやKindle FireなどのKindleデバイスで表示される目次です。もう一つはepub3で決められた目次で、iPhoneで目次をメニューに表示させるにはepub3の目次が必要です。本書ではそれぞれの作品にアクセスしやすくするために、iPhoneのメニューから目次ページにアクセスできるようにしています。iPhoneのKindleをお使いの場合、メニューから簡単に目次ページにアクセスできます。
●主要作品を発表年代順のリスト
芥川龍之介の代表作を発表年代順に並べたもです。作品名をタップするとタイトルページが開きます。代表作を発表順に読みたい場合にご利用ください。また王朝物と切支丹物を選択してお読みいただくこともできます。作品がWikipediaにある場合はそのリンクも用意してあります。
・一九一四年(大正三年)
五月「老年」を『新思潮』に発表。
・一九一五年(大正四年)
一一月「羅生門」を『帝国文学』に発表。王朝物[Wikipedia]
一九一六年(大正五年)
二月「鼻」を『新思潮』に発表。王朝物[Wikipedia]
八月「仙人」『新思潮』に発表。
九月「芋粥」を『新小説』に発表。王朝物[Wikipedia]
一〇月「手巾」を『中央公論』に発表。[Wikipedia]
一一月「煙草と悪魔」を『新思潮』に発表。切支丹物[Wikipedia]
・一九一七年(大正六年)
一月「運」『文学世界』に発表。王朝物[Wikipedia]
四月「道祖問答」王朝物
四月・六月「偸盗」王朝物
六月「さまよえる猶太人」を『新潮』に発表
一一月「戯作三昧」を『大阪日日新聞』に発表。
・一九一八年(大正七年)
七月「蜘蛛の糸」『赤い鳥』創刊号に発表。[Wikipedia]
「地獄変」を『大阪日日新聞』に発表。王朝物[Wikipedia]
一〇月「邪宗門」を『大阪日日新聞』に発表。王朝物[Wikipedia]
九月「奉教人の死」を『三田文学』に発表。切支丹物[Wikipedia]
一〇月「枯野抄」を『新小説』に発表。
一一月「るしへる」を『雄弁』に発表。切支丹物
・一九一九年(大正八年)
一月「犬と笛」を『赤い鳥』に発表。( - 二月)[Wikipedia]
三月「きりしとほろ上人伝」を『新小説』に発表。切支丹物(・五月)[Wikipedia]
一月「魔術」を『赤い鳥』に発表。[Wikipedia]
五月「蜜柑」を『新潮』に発表。[Wikipedia]
・一九二〇年(大正九年)
一月「舞踏会」を『新潮』に発表。[Wikipedia]
四月「秋」を『中央公論』に発表。[Wikipedia]
七月「南京の基督」を『中央公論』に発表。切支丹物[Wikipedia]
七月「杜子春」を『赤い鳥』に発表。[Wikipedia]
・一九二一年(大正十年)
一月「アグニの神」を『赤い鳥』に発表。( - 二月)[Wikipedia]
八月「上海游記」を『大阪毎日新聞』に連載。( - 九月)
・一九二二年(大正一一年)
一月「藪の中」を『新潮』に発表。王朝物[Wikipedia]
一月「神神の微笑」を『新小説』に発表。切支丹物[Wikipedia]
一月「将軍」を『改造』に発表。
一月「江南游記」を『大阪毎日新聞』に連載( - 二月)。
二月「三つの宝」を『良婦之友』に発表。[Wikipedia]
三月「トロッコ」を『大観』に発表。[Wikipedia]
四月「報恩記」を『中央公論』に発表。切支丹物[Wikipedia]
八月「魚河岸」を『婦人公論』に発表。
八月「六の宮の姫君」を『表現』に発表。王朝物
九月「おぎん」を『中央公論』に発表。切支丹物[Wikipedia]
・一九二三年(大正一二年)
一月「侏儒の言葉」を『文藝春秋』に発表( - 一九二五年一一月)。[Wikipedia]
一月「漱石山房の冬」を『サンデー毎日』に発表。[Wikipedia]
三月「雛」『中央公論』に発表。
三月「猿蟹合戦」を『婦人公論』に発表。
四月「おしの」を『中央公論』に発表。切支丹物
五月「保吉の手帳から」を『改造』に発表。
一二月「あばばばば」『中央公論』に発表。[Wikipedia]
発表年代順のリスト続きは本書でご覧下さい。
●JIS X2013に含まれない漢字はすべて画像化
本文中にはJIS X2013以外の漢字やユニコードにも存在しない漢字があります。それらの漢字は作字して画像として埋め込んでいます。外字にはユニコードに含まれていてもJIS X2013には用意されていない字形もありますが、それらの文字はiPhoneで表示すると、強制的にゴシック体に置き換えられてしまいます。本書ではそれらも含めてJIS X2013に存在しない漢字はすべて明朝体の外字として表示されますので、明朝体のままお読みいただけます。
*ご指摘の「ひょっとこ」「仙人」は修正いたしました。