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久生十蘭 作品集 73作品収録

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: サキ出版
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本書は、青空文庫より以下を収録しています。
 ◆01.顎十郎捕物帳 01 捨公方
 ◆02.顎十郎捕物帳 02 稲荷の使
 ◆03.顎十郎捕物帳 03 都鳥
 ◆04.顎十郎捕物帳 04 鎌いたち
 ◆05.顎十郎捕物帳 05 ねずみ
 ◆06.顎十郎捕物帳 06 三人目
 ◆07.顎十郎捕物帳 07 紙凧
 ◆08.顎十郎捕物帳 08 氷献上
 ◆09.顎十郎捕物帳 09 丹頂の鶴
 ◆10.顎十郎捕物帳 10 野伏大名
 ◆11.顎十郎捕物帳 11 御代参の乗物
 ◆12.顎十郎捕物帳 12 咸臨丸受取
 ◆13.顎十郎捕物帳 13 遠島船
 ◆14.顎十郎捕物帳 14 蕃拉布
 ◆15.顎十郎捕物帳 15 日高川
 ◆16.顎十郎捕物帳 16 菊香水
 ◆17.顎十郎捕物帳 17 初春狸合戦
 ◆18.顎十郎捕物帳 18 永代経
 ◆19.顎十郎捕物帳 19 両国の大鯨
 ◆20.顎十郎捕物帳 20 金鳳釵
 ◆21.顎十郎捕物帳 21 かごやの客
 ◆22.顎十郎捕物帳 22 小鰭の鮨
 ◆23.顎十郎捕物帳 23 猫眼の男
 ◆24.顎十郎捕物帳 24 蠑螈

 ◆25.平賀源内捕物帳 山王祭の大像
 ◆26.平賀源内捕物帳 長崎ものがたり
 ◆27.平賀源内捕物帳 萩寺の女

 ◆28.キャラコさん 01 社交室    ☆☆ 第1回新青年読者賞受賞作品(1939年) ☆☆
 ◆29.キャラコさん 02 雪の山小屋
 ◆30.キャラコさん 03 蘆と木笛
 ◆31.キャラコさん 04 女の手
 ◆32.キャラコさん 05 鴎
 ◆33.キャラコさん 06 ぬすびと
 ◆34.キャラコさん 07 海の刷画
 ◆35.キャラコさん 08 月光曲
 ◆36.キャラコさん 09 雁来紅の家
 ◆37.キャラコさん 10 馬と老人
 ◆38.キャラコさん 11 新しき出発

 ◆39.ノンシャラン道中記 01 八人の小悪魔
 ◆40.ノンシャラン道中記 02 合乗り乳母車 ――仏蘭西縦断の巻――
 ◆41.ノンシャラン道中記 03 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――
 ◆42.ノンシャラン道中記 04 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻――
 ◆43.ノンシャラン道中記 05 タラノ音頭 ――コルシカ島の巻――
 ◆44.ノンシャラン道中記 06 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻――
 ◆45.ノンシャラン道中記 07 アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻
 ◆46.ノンシャラン道中記 08 燕尾服の自殺 ――ブルゴオニュの葡萄祭り――

 ◆47.海豹島
 ◆48.あなたも私も
 ◆49.猪鹿蝶
 ◆50.奥の海
 ◆51.犂氏の友情
 ◆52.金狼
 ◆53.黒い手帳
 ◆54.骨仏
 ◆55.昆虫図
 ◆56.春雪
 ◆57.新西遊記
 ◆58.西林図
 ◆59.だいこん
 ◆60.藤九郎の島
 ◆61.虹の橋
 ◆62.野萩
 ◆63.肌色の月
 ◆64.復活祭
 ◆65.母子像    ☆☆ 第2回国際短篇小説コンクール第一席入選作品(1955年、ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙主催、英訳:吉田健一) ☆☆
 ◆66.墓地展望亭
 ◆67.魔都
 ◆68.水草
 ◆69.無月物語
 ◆70.ユモレスク
 ◆71.予言
 ◆72.黄泉から
 ◆73.鈴木主水    ☆★ 第26回直木賞受賞作品 ★

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久生十蘭について
 久生 十蘭(ひさお じゅうらん、1902年4月6日 - 1957年10月6日)は日本の小説家、演出家。
北海道函館市出身、本名阿部正雄。推理ものユーモアもの、歴史もの、現代もの、 時代小説、
ノンフィクションノベルなど多彩な作品を手掛け、博識と技巧で「多面体作家」「小説の魔術師」
と呼ばれた。

経歴
 北海道函館区に生まれる。
 旧制函館中学(現北海道函館中部高等学校)を中退し
 東京の聖学院中学に移るが、そこも中退。

 1920年に帰郷して函館新聞社に勤務し、22年演劇集団「素劇会」に参加。
 1923年同人グループ「生社」を結成、
 1924年に同人誌「生」に8編の詩、
 1926年に処女小説「蠶」、処女戯曲「九郎兵衛の最後」を発表。
  また函館新聞の文芸欄の編集、記事執筆をしながら、同欄で創作作品を掲載。
 1928年に上京し、岸田國士に師事、岸田主宰の「悲劇喜劇」の編集に従事。
 1929年から33年までパリに遊学、パリ物理学校でレンズ工学を2年、
  パリ市立技芸学校で演劇を2年研究しシャルル・デュランに師事する。
  帰国後、築地座で舞台監督を務める。函館中学校の後輩である水谷準が
  『新青年』(博文館)の編集長を務めていたことから、同誌に、
 1933年に著名人探訪記事、トリスタン・ベルナールの翻訳、
 1934年にパリ滞在の経験を元にコン吉・タヌ子を主人公とした「八人の小悪魔」を始めとする連作集
  (三一書房版全集で『ノンシャラン道中記』に改題)、
 1935年に初の本格的な小説『黄金遁走曲』などを発表。当初は本名を用いていたが、
 1936年の『金狼』から久生十蘭の名義を使用し始めたほか、
  谷川早、六戸部力、石田九万吉、阿部道代、狐野今吉、麹町子、覆面作家、安部正雄などの筆名を使った。
 1936年には、岸田の推薦で明治大学文芸科講師を務め、演劇論を教えた。
 1937年、岸田を発起人として結成された文学座に参加、文学座研究所の講師を務め、
  内村直也『秋水嶺』を岸田と共同演出。
 1937年にはフランスの探偵小説、レオン・サジイ『ジゴマ』、ピエール・スーヴェルト&マルセル・アラン
  『ファントマ』、ガストン・ルルー『ルレタビーユ』などを『新青年』別冊付録として翻訳、この原稿料で
  軽井沢千ヶ滝に別荘を購入、ここで『魔都』を執筆した。
 1940年に岸田が大政翼賛会文化部長に就くと文化部嘱託となり、翼賛会宣伝部で「村の飛行兵」執筆。
 1941年に『新青年』の依頼で中支に従軍。
 1942年、大佛次郎夫妻の媒酌により三ツ谷幸子と結婚。
 1943年に海軍報道班として南方に派遣され、一時行方不明も伝えられたが、
 1944年帰国。同年銚子へ疎開、
 1945年会津若松に疎開、終戦後46年に銚子に転居、47年から鎌倉の材木座に住んだ。
 1951年『朝日新聞』に『十字街』連載。
 1957年6月に食道癌により板橋の癌研究院に入院し、10月に自宅で死去。

  筆名の久生十蘭は、シャルル・デュランのもじりとも、「久しく生きとらん」、「食うとらん
 の意とも言われるが、いずれも真偽は定かでない。函館中学の先輩に長谷川海太郎らがいる。

受賞等
 1939年 『キャラコさん』で第1回新青年読者賞を受賞。
 1952年 「鈴木主水」により第26回直木賞を受賞。
 1955年 「母子像」(英訳 吉田健一)がニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙主催の第2回国際短篇小説コンクールで第一席に入選。
 直木賞候補に、11回「葡萄蔓の束」、15回「三笠の月」、16回「遣米日記」、17回「真福寺事件」。

作品
 スピーディーな文体と的確な人間観察による、逆説的な論理と、めまぐるしく反転する展開を盛り込んだ作風。
現代小説、特に探偵小説や捕物帖を多く執筆したが、「海豹島」「地底獣国」の秘境冒険小説、時代小説などの
作品もある。「無惨やな」は『近世実録全書』の中の「姫路隠語」、「ハムレット」はルイジ・ピランデルロの
「エンリコ四世」、「無月物語」はスタンダールの「チェンチ一族」を種本にし、「鈴木主水」は講談の同名作の
設定に基づいているが、いずれも作者独自の小説に仕上げられている[1]
 私生活などを明かさないことでも知られたが、太平洋戦争中1943年に南方戦線ジャワ島やアンボン島で記したの
「従軍日記」が2004年に遺品の中から発見され、2007年に刊行された。
 執筆には口述筆記を用いていた[2]。また、出版のたびに文章の加筆を多く行った。全集等で初めて単行本化された
作品も多い。

[1] 都筑道夫「男ぶりの小説、女ぶりの小説」(『無月物語』現代教養文庫)
[2] 清水邦夫「久生十蘭の”語り”と”騙り”」(『日本探偵小説全集 8 久生十蘭集』)

   ~ウィキペディアより


※更新履歴
<2版>2014/11/02
 ・「鈴木主水」1作品追加
 ・タイトル変更
 ・表紙変更