ええと、書くことがなくなったので一番ガツンと来た部分を引用します。
≪そして「私」とは、(…)「不在における現前」の能力である「想像力」がそこに根を下ろし、「現象すること」がそこにおいて可能になる場所のことである。これはすなわち、想像力とは私の能力のことではないということである。なぜなら、想像力という「不在における現前」の能力が根づくその場所においてはじめて、「私」という自己同一的なものがみずからに対して現象することが叡?能となったからである。(…)この意味でいわば想像力の方が私を所有しているのである≫
フッサールをこれから読もうとしてる人には是非勧めたい。
「現象」とはなにか、フッサールが頭を悩ませ、
紆余曲折の思想の道を歩み続けた問いとは何か。
ハイデッガーの「時間」や、メルロ=ポンティの「身体」
といった発見をまじえつつ?世界が現象するということに
まつわる問いをじわじわと、時に笑みをこぼしながら深めて行きます。