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日本語は敬語があって主語がない 「地上の視点」の日本文化論 (光文社新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 光文社
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日本文化論等共鳴するところ大!! ★★★★★
日本語がもっている多様性が、その象徴たる敬語を軸にして、新書版に合わせて易しい内容で展開されている。
多様性を有する日本語が生まれた背景としての日本文化へのアプローチも面白い。
日本文化に対する本書と同様のアプローチが、数学や科学としてのものづくり、更には環境問題等他の分野にも波及することを期待する。
敬語を使うという文化の素晴らしさ ★★★★★
 最近は歳のせいでしょうか、他人の言葉使いが気に掛かる事がよくあります。例えば電話で話している時に、「ウン」という相槌を打たれると、なんとも居心地の悪さを感じてしまいます。「タメ口」とかいわれる友達口調らしいのですが、そんなに親しいはずも無く、ましてや会った事も無い相手ですとどうにも引っかかってしまいます。
 電話といえば、掛かってきた電話に出るときの一段と甲高い声ってありますね。周りの人の甲高い声を「変だ」と言っていたら、僕の電話での受け答えも甲高いらしく、「何だ、そのよそ行きの声は?」と友人にからかわれてしまいました。
 実はこれ、日本人だけの特徴であるらしいのです。カナダで日本語を教えている金谷教授によると、敬語を使う日本人は自然と声が甲高くなってしまうのだそうです。目上の人に対して「恐れ入る」と言うように敬語の発想の影には「恐怖」があり、エレベーター・ガールの声が甲高いのも、電話の受話器を握り締めて、見えもしない相手にペコペコお辞儀をする事までが、敬語を使う日本の文化で説明できるのだそうです。
 海外で日本語を教えるという経験の中から発見されたようですが、目からウロコの一冊でした。
象は鼻がなくなってしまった(視点が少しぼけてしまったようだ) ★★★☆☆
「象は鼻が長い」の主語はなんなのか。象なのか、鼻なのか。実は主語などなくて
この文は「象という主題をめぐっては、鼻が長い」ということで、英訳するなら、
About elephants,They have long nose.
ということで、こんな英語は変だ。というように、日本語には主語がないという
三上章氏および著者の意見をかつて理解したが、今回は、その説に加えて敬語である。

しかし両方を欲張って新書サイズに詰め込もうとしたことで、表面を撫でただけになってしまったようだ。

今や新書は『日本人最高の知性』(ある編集者・談)であるらしいので、
敬語にもっと的を搾って書けばよかったのにと思う次第である。