ちょっと無理
★★☆☆☆
スーザン・E・フィリップスの本は大好きですが、この本は、設定に無理があるような。
正妻と愛人の子供が同い年で同じ高校に通い、いじめる側といじめられる側。父は、愛人の子に愛情をそそぎ、全財産を愛人の子供に与え、、、、。
キスミー・エンジェルやプロフットボールシリーズをこよなく愛してる私としては、読みを終えた後、いつもの幸せ感を得ることが出来ませんでした。
不快な感じまでしました。
愛人の子が好きになれないからでしょうか。
悪の権化は、父親なのに、そのことは何もなく、、、
ごめんなさい。わたしとしては、星二つです。
パリス・・・?
★★★★★
若い頃の主人公(シュガーベス)は今でいうパリス・ヒルトン(わがままセレブ)のような女性。
こんな人と同じクラスだったら絶対に友達じゃないと思うし嫌いなタイプの女性なのに、
月日がたち、かつての知人達に仕返しをされるあたりになると、
“若かりし頃の行いに対する罰”を健気に受けとめる主人公がいたいけで好感が持てた。
男運が悪く食生活もよくない彼女だが、会話美人。
ヒーローはそこに惹かれたんだと私は思っている。
月日が経っていても昔の素質は残っていて、輝きと強さとユーモアを武器に逆境に立ち向かう。
彼女の輝きを作ったのはお母さんの存在。
母親とはうまくいかない私にとって、友達のような関係は読んでいてうらやましかった。
面白かった!!ただその一言です。
★★★★★
町一番の御金持ちの家に生まれた姉。そして、同じ父親を持つが愛人の子として生まれた義妹。姉は学校の中心的人物で、容姿端麗。誰もが彼女に一目置いていた。義妹は父親の愛情を一身に受け、成績優秀、優等生だった。姉は義妹を憎みいじめた。義妹もまた姉を憎んだ。それから15年。彼女達の運命は一転する。15年ぶりに町へ帰ってきた姉は裏切り者として屈辱的で残酷な運命が待っていた。父親の死後すべての財産、権力を手に入れた義妹は町の中心人物となり、姉のかつての恋人と結婚し、彼の愛を信じられず、姉の存在に怯えながら暮らしていた。
本当に愛するということを知ったとき、人は変われる。少女から女性に成長していく2人を、かつての友人、町の人々をからめながらのストーリーは最高!!是非お読み頂きたい一作品です。
遺恨は根深い・・・
★★★★★
『ロマンティック・ヘヴン』を読んで、
スーザン・エリザベス・フィリップスの作品を読み始めていますが、
この本は今のところロマンティック・ヘヴンの次に面白かったです。
エマの微笑み・ファースト・レディはそれなりに。
遺恨は根深い・・・痛感させられます。
ヒロインのシュガーベスが昔傷つけてしまった人達からこれでもか、
と言うくらい仕返しを受ける場面はかなりなものです。
昔とは変ったシュガーベスの立ち向かうシーンは力強さを感じました。
シュガーベスは痩せてしまったが美人で、お嬢様であったにもかかわらず、
お世辞にも「上品」とは言えない口悪さ。
ヒーローのコリンは英国の気品があり「いわくいいがたい魅力」をもった男性。
コリンもかなりの恨みをシュガーベスに持っていて復讐しますが、
数年を得て変ったシュガーベスに惹かれていきます。
家族・友人・過去の恋人・現在の恋人・夫婦の愛憎といった話。
愛憎と言ってもどろどろしたものではなかったです。
一気に最後まで読んでしまいました。
心のひだを繊細に、テンポ良く描く
★★★★★
今までのスーザンの作風(軽妙で、ユーモラス)を期待しているとちょっと違うかも……ただ、端々にウイットの効いた会話、リズムのある展開がかいま見え、わくわくさせられますが。ヒロイン、シュガーベスの心のひだ、彼女を巡る愛憎の繊細な描写が中心です。読むほどに引きつけられます。やっぱりスーザンは好き……かな。