じぶんのために、だれかのために読まれても良いと思います
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まず、もしこのような出来事に対して少しでも疑問を持っているのであれば、その疑問の解決の糸口になることもあると思います。
この問題に関する考え方は、日本社会では未だに不明確だし、確立されていません。
加害者が平然とし、自分が被害を与えたことを気がついていない場合さえもあります。
もし、少しでもこのような悩みを持っているのであれば、自分のこころの疑問に応えてくれることもあるのではないかと思います。日本には、この問題に関する書籍も少ないので、とてもありがたい存在だと思います。
ほかレビュアーさんがいわれているとおり、もし苦しんでいる方がいらっしゃるならば、「あなたは悪くない」のです。
「触っても嫌がらないように感じた」「強い拒否をされなかった」「お酒が入っていて・・・」
これらは、どんな性犯罪でも必ず加害者側が口にする言葉です。
「拒否されないように思ったからしました」なんて言い訳がまかり通ったら、大事ですよね?
この問題に局面したかたに対する対応も、本書には掲載されていますから、自分の友達にどう接すれば言いかと考える方にも、ぜひ読んで欲しいと思います。
また、ご本人様が、自分奥地で言うのははばかられる、もっとうまく言いたい、わかってもらいたい、説得力を持たせたいと思っているなら、その役に立つようにも思います。
全年齢の女性に読んで欲しい本
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私自身が、困っているときにこの本を友人が渡してくれました。
決して自分が悪いのではない、決して私だけの特殊な出来事ではない、そう考えられるようになりやっと食事をまともにすることが出来ました。
今まで知識としてセクシャルハラスメントについて十分過ぎるほど理解出来ているはずでした。でも自分が当事者になったときのつらさ、とまどい、これをどうしたらいいのかちっとも分かりませんでした。
この本は当事者となってしまった方はもちろん、全ての女性に読んで欲しいです。男性にも分かって欲しいから、一度は読んで欲しい。男女の間で口に出来ない、もやもやした気持ちを丁寧に、優しい言葉でしかも的確に説明してくれます。当事者の方は自分を取り戻すために、まだ当事者となっていないかたには困っている人を支えるために、男女問わず一度読んでください。