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恋する伊勢物語 (ちくま文庫)

価格: ¥583
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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万智さんに惚れましょう ★★★★★
「サラダ記念日」や「チョコレート革命」でシンデレラ歌人として一世を風靡した俵万智さんですが、実は彼女、エッセイストとしても超一流です。特にこの「恋する伊勢物語」は、万智さんのエッセイストとしての魅力をたっぷり満喫できる、とってもとっても素敵なエッセイ集です。

「むかし、男ありけり」

おなじみの書き出しから始まる、平安貴族の恋愛ドラマ「伊勢物語」。高校生の時に古典の授業で勉強したっきり、二度とその作品に触れることが無いという人も多いことでしょう。僕もこの本に出会ってなければ、きっと「伊勢物語」は大学受験とともに忘れ去られる運命だったと思います。(もったいない、本当はとても素敵な古典恋愛短編集なのに!)

そんな僕たちに、万智さんは「伊勢物語」の魅力をいっぱい教えてくれます。体験談を交えながら、自分自身の恋愛論ともリンクさせながら、まるで友達の恋愛ネタをつつくような気軽さで、平安時代の恋を語ってくれます。

これはハマりますよ。ホントに面白い。万智さんが素晴らしい案内役になってくれます。これからは芸能人やスポーツ選手のくっついた離れた記事なんか読んでないで、平安時代の貴族たちのくっついた離れた記事を読みましょう(笑

  玉の緒に
  我が恋合わせ
  ラブラブと
  万智ちゃんとゆく
  千代の浮きの世

恋をする万智さん、恋を語る万智さん、恋を歌う万智さん、みんな素敵です。惚れちゃいますよ☆
買いですが。 ★★★☆☆
歌物語の代表作として高校で暗記させられる「伊勢物語」を、歌人俵万智が「歌語り」さながら読み説いていく一冊ですが、歌人としての感性よりも女性としてのそれのほうがここでは多く活かされているような印象を受けました。そのへんが評価の分かれ目かもしれません。
恋愛は女性が強い! ★★★★☆
本書の原稿は、あとがきによれば、いっきに執筆され、順次、掲載されていったものらしい。
ふーん、締め切りに追われて、その場しのぎの思いつきで執筆を進めていったのではなかったんだ。いっきに書くのは、破綻がなくていいよね。
それにしても、ちゃんとカレンダーを見て、掲載される回数や時期を考慮していっきに書くって、すごい。書く気満満だね。
けど、計算違いで、1編余計に書いたそうだ。かわいいよ。
でも、これも「愛嬌のある女」の演出だとしたら、これまたすごいな。
なかなかすごい「愛嬌ある女」ならではの推察がぎっしり詰まっていて、ちょっとボケてかわいい文体で表現してある。
伊勢物語は恋愛物語なわけだけど、恋愛ものは女性のほうが強いんだね。おかげでハイレベルの知識が読みやすくなっていて、最後まで読めた。俵先生、ありがとう。楽しく勉強できたよ。
また1冊、先生の著作を買ってしまいました。
現代と変わらない、人を想う気持ち ★★★★☆
平安時代の貴族たちの間で、結婚していようがいまいが不倫は公認。
男が好きな女のところに通い、飽きたら他へ・・・というのはなんともおおらかに見えます。だけど、一生身のこなしや教養を磨き続け、魅力的と思われなければ、ポイと捨てられてしまうのは緊張感がある・・・!!。

気持ちを短歌に託すビミョーな恋愛の駆け引きは、分かりやすい解説で読んでて楽しい。人を好きになったり、思いやったりする気持ちは、(あたりまえかもしれないけど)昔も今も変わらないんだなあとしみじみ思いました。