大学入試対策物理スーパーテクニック編(熱力学・波動分野)
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本書では、「どのような方法を用いれば物理の大学入試問題を解くことができるか」というテクニックを豊富に紹介します。よって、物理の「原理」や「法則」を丁寧に説明している一般の参考書とは趣旨が異なりますので、ご注意ください。
物理の教科書に書かれている「原理」や「法則」を知っていても、それを使いこなせなければ入試問題を解くことはできません。しかし、コツを知らずに問題演習を繰り返しても、使いこなせるようにはなりません。「テクニック」とはまさにその「コツ」のことです。
物理の入試問題は難しいですが、過去の入試問題を分析してみると、入試問題には決まったパターンがあることが明らかです。それらの問題を解答の糸口を知らずに解こうとすると難しいですが、逆にあらかじめ解法を理解していれば意外と簡単に解けてしまうものなのです。
そもそも、大学入試の出題者は、高校で学ぶ範囲からしか出題してはならないという制約のもとで問題を作っています。だから、出題者の頭の中にはまず解法があり、次にその解法を使って解くことができる問題を考えているのです。その結果、入試問題に決まったパターンが発生するのは当然のことなのです。
それならば、受験生側もまず解法を学び、次にその解法を使って問題を解く練習をするのが効率的な学習法となります。解法をしっかり身につければ、「学習した解法を使えば必ず解けるはずだ」という信念を持って問題に取り組むことができるようになります。
ただし、受験生本人が多くの過去問を分析して解法を整理するのは、現実的には困難だと思います。そこで、物理・化学の大学受験指導を生業としている私が、膨大な数の過去問を研究し、また多くの他の受験参考書も研究させていただいた集大成として、物理の入試問題を解く「テクニック」を整理して説明しているのが本書です。
問題を解くための方法はもちろんですが、「より速く」「より簡単に」解くためのテクニックも紹介しています。これらが身につくと、受験勉強に楽しんで取り組めるようになるはずです。
物理学は、過去の偉人たちが築き上げてきた(そして現在も発展しつづけている)素晴らしい学問です。そんな物理学を、いやいやではなく楽しんで学んでほしいという願いを込めて、本書を出版します。
なお、テクニック編には「力学」「熱力学・波動」「電磁気学」の3巻があります。本書は「熱力学・波動」編です。
(著者ホームページ:「大学入試攻略の部屋」http://daigakunyuushikouryakunoheya.web.fc2.com/)