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感性のローンチ: 「融合の論理」入門

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カテゴリ: Kindle版
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ロジカル思考ばかりではこれからは生きられない。感性を伸ばそう。

はじめに


「カエルの子はカエル」という。ここから「医者の子は医者」「弁護士の子は弁護士」「教師の子は先生」といった言われ方をすることがある。

確かに、親がたどった道を子どもに歩ませるといったことは、いろんな点で都合がよい。親が培ったノウハウを簡単に伝えられるし、経済状況も把握しやすい。社会的信用を引き継ぐこともできるし、共有できるものが多いのは多くのメリットである。ただし、子どもの生きる目的は必ずしも親のすすめるものとは限らないであろう。にもかかわらず、親の生き方を子に求めるということは、上記のメリットが大きいからといえるのではないだろうか。

そのメリットを一言で「効率性」と呼ぶことができるのではないだろうか。子どもが1から自らの道を歩むより、ある程度出来上がった道を歩むほうが負担減るし、進みも早いし。

効率性重視をするという時点で、他者との競争を意識、かける時間と成果との兼ね合いを意識することになる。子どもにとっては、自分の生きる目的がなんだかわからないまま、親の家業を効率性重視の下で人生が決められていくという例である。資本の論理と人の生き方の関係性の一例である。
世の中に求められる人になっていく、ということで社会的に通用する自分を作っていくことが大義名分として人の生き方に組み込まれているってことはないだろうか。
そうした思いは、「経済の流れに従って、人がどう生きていくか」、という経済優先の考えが根底にあるのだろうと思っている。

本書では、むしろ「人の生き方を優先し、それを経済がサポートする」といったビジョンの下、更に、経済史のメガサイクルの流れにも沿って、脱・資本主義から感性主義の時代へ、人はどう変わっていくのか。そうした視点から執筆を開始した。
感性主義というのは、平たく言えば、理性やロジックよりも人の感性を重視した経済を指している。本書でも扱うが、文化や創造性や美意識やハイセンスな技術などが経済の中心に移り変わっていく。そしてまた、人の生き方も「そもそも自分の生きる目的とは」から始まることも含まれる。
こうした経済と心理の融合的な内容はおそらくさほど事例がないのかもしれない。だが、「合理的な判断をする」といった経済合理性を求めるという前提で繰り広げられる経済学ではロジック偏重な議論に集中する傾向があるため、ロジカルな議論にそぐわないものは蚊帳の外的な扱いであった。それが今ようやく感性主義の到来によって経済に組み入れるという流れになってきた。これによって、人は、自らの生きる目的に応じた毎日を過ごし、目標達成や夢の実現も経済が支える構図が出来上がる。

本書は、「個の感性化」にとりわけ注視して書き上げた。2部構成となっており、「MYマインド編」は、個人の生きる目的やセルフイメージを作り上げる要素について書いたものである。「センスアップ編」は特定の作品を取り上げて、感性化質問をフェーズ1~5まで書き上げた。フェーズ1のベーシック3では、作品から得られる印象などを自由に語る場面。フェーズ2においては、背景、文化、創造、技術、感覚、啓発といった6つの感性価値の視点からその作品を語る場面。フェーズ3は、その6つの感性価値を詳細に聞いていく場面、フェーズ4は多動知能アプローチと名付けて、フェーズ3までの気づきや学びをもとに対人的、博物学的、内省的、言語・語学的、視覚・空間的、身体・運動的、音楽・リズム的な視点を織り交ぜて気づきを得る場面。そして最後のフェーズ5 アドバンスは地球に生きる人して、愛情あふれる人として、作品から得られるご自身の人生への気づきを得る場面。以上となっている。筆者が行う感性主義プラクティショナーコースも念頭に入れて執筆した。
執筆にあたって晴山塾の晴山陽一先生、西沢泰生先生、小見勝利先生、そして同期のみなさまにはたくさん励ましていただき、執筆を終えることができました。深く御礼申し上げたいと思います。


目次

はじめに

第一章 感性主義の時代とは何か

第二章 個の感性化とは何か。

第三章 お互いに発見しあう時代

おわりに