モダンジャズは決して古くない
★★★★★
いつの間にか現役トランペッターでは間違いなく5本の指に入る程までになっていた彼の
クインテットによるライブ盤。 この人はヒップホップ関連のお仕事もされているので、
チャラいクラブ的なイメージを持っている方、これを聴いてください。 これが元々の姿です。
ウィントンのブルーノート移籍ライブ盤は手に汗握る全力の王道スタイルが気持よかったですが、
このロイのライブはビバップが今なお進化し続けていることを証明しているんでは無いかと思える、
伝統の中での斬新さに溢れています。 なんてクールで美しく熱い演奏なんでしょう…
バンドメンバーでは特にピアニストのジェラルド・クレイトンの非凡さが光ります。(なんとあのジョン・クレイトンの息子)
ジャケも良いし、これはぜひ手元に置いておきたいライブ盤だと思いますよ!
これぞ現在の正統派ジャズスタイル
★★★★★
クラブハウスの入り口でうつむき加減のロイ、
赤みを帯び、匂いまで感じるようなジャケットは、
近年でも最高にクールなデザインではないだろうか。
「ジャケが良いジャズレコードにはずれなし」の
言葉どおり、期待通りのサウンドが詰まったアルバムだ。
ロイ・ハーグローブのイメージは、ヒップホップ的な
サウンドのアルバムを出したり、バリバリとラッパを
吹きまくるというスタイルを想像する人も多いかもしれない。
しかしそれは彼の一部分のみで、伝統的なハードバップを
現在進行形のサウンドで聴かせてくれる正統派のミュージシャンだ。
ロイ名義のアルバムは、ストレートなジャズファンも受け入れられる
音楽に仕上げてあるのでご安心を。
ロイ同様に芯の詰まった伸びやか音色のアルト、
転がるようなフレーズに柔らかなアタックのピアノ・・・
ベースとドラムも含め、耳障りになる場面は一切ない。
それでいて力強いサウンドは、ミュージシャンはもちろん、
エンジニアも会心の作品だったのではないだろうか。
こういうサウンドは日本人がもっとも好むはず。
もっと話題になってもいいと思うのだが・・・
文句なし!出色!!
★★★★★
New YorkのVillageVanguardで、たまたま聴いた。誰かも知らずに聴いた。
あまりにしびれたので、帰国後、すぐに検索したら、なんと有名だった。
マイルスの若い頃って、こんな風だったのかな?
ロイのアルバムを数枚買ったが、これが一番良かった。
早く新作が聴きたい。