本書のタイトルは[はじめの一歩]とありますが、初学者がいきなり本書を通読するのはかなり厳しいです(少なくとも自分なら無理)。←タイトルとレベルのズレ[−1]

ただフランス語をある程度(というか最低限の文法等)押さえた人が休憩の合間や電車の移動中に読むのにはいい本だと思います(注:机に座って熟読するようなタイプの本ではないです)。←持ち運び便利[+1]

フランスの各地方の話、言語としてのフランス語の話、ちょっとひといき、標識クイズ等は純粋に楽しかったです。←ただ突っ込んだ話はない[+1]

発音のとこは写真が載せてありますが、残念ながらわかりにくいですorz←ただ説明は丁寧なので[±0]

フランス語の上に片仮名表記が添えられているのですが、ずれていて非常に見づらいです。せっかくの著者の読者への配慮が・・・←頼むぜ出版社さん[−1]

ということで星3つ
('・ω・`)

　新書版フランス語入門講座です。

　類書は講談社現代新書にもありますが、この本は
一歩進んで語学以外の部分、フランス各地の紹介や
フランス語が話されている国々についての記載が
あります。

　本題である語学の部分も、発音から（約50p）
始まり、実用会話例と共に文法を（必要最小限）
説明する、という作りになっています。

　新書と侮ること無かれ。
結構中身は詰まってます。
（ただ逆に詰め込みすぎているので
レファレンスには向かない）

　これ一つで初級者の自習をカバーできる
とは言いませんが、「先ずこれだけは覚えないと」
というものを盛り込んでいるので、取っ掛かりの
一冊としては十分に役を果たしているのでは、と
思う次第です。

　本文中のフランス語には全て仮名で読みを
振っているのも好感が持てます。
（しかし、フランス語の発音は他の欧米系言語に
比べ仮名表記と実際の発音との相違が激しいです）