最初と後半はテンポ良く進行して面白かった。ただ、上巻の後半は結構退屈。ここを我慢すれば下巻は楽しい…いや、まじめに我慢しなくても後半は楽しめるかも知れない。ＳＦとして期待するなら、もう少し「ゲート」の外の話を掘り下げてほしかったとも思うが、冒険小説としてなら十分楽しめる。途中我慢させられたので少し減点。

前作オルタード・カーボンが最高だっただけに、とても期待したのですが...。　暇で他に読む物がない方以外には特におすすめしません。

待ちわびた２作目。火星人の設定も、ホーガンはじめ数々の小説、映画で開拓された分野だから自然に受け入れられた。ハインラインやディックもこういうヴァーチャルテクノロジーは描けなかった。当然だけど。今の時代だからこそ、リアルにありそうと思える旬なテクノロジー設定で、しかも、タケシ・コバッチらしさタップリ。テンポいい。ああ、早く次読みたい。途中ちょっと話が凪のところがあったので星４つ。

ファン待望のオルタードカーボンの続編。またまたタケシ・コヴァッチの登場です。前作では探偵稼業みたいな話でしたが、今回はずっとスケールアップして火星人の古代遺跡を巡る陰謀の話。古代遺跡の話を聞いたコヴァッチが、新進企業のマンドレーク社に儲け話を持ち込む所から話が始まります。随所に、描かれる戦闘シーンの獰猛さは健在だが、スケールが広がった分、話も難解になったので辛めの点にした。しかし、前回からの流れ同様、ミステリー要素もふんだんに盛り込まれている。続編は本国では5作目を執筆中らしいので、続編にも大いに期待したい。