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採用難を克服した社労士が教える お金をかけずにいい人材が採用できる 中小企業の求人戦略: ハ ー ークの職員も知らない求人票5つの欄の使い方

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まえがき

「求人広告を出しているが、応募がない」
「せっかく雇ったのに、すぐに辞められてしまう」
「人材を確保できないまま求人広告費だけがたれ流しになっている」

 いま、人手不足で困り、、どうすれば良いのかわからず途方に暮れている中小企業の経営者や人事担当者の方が増えています。

 ひょっとしたら、あなたもそんな経営者の一人かもしれません。

 うまくいかない原因が何なのか、突きとめる必要がありますが、

「今はどこも人手不足だし」
「他の企業も同じような状況だから仕方ないか」

と釈然としないままになっている方も多いのではないでしょうか。

 申し遅れました。私は、平良真章(たいらまさあき)と申します。沖縄県那覇市で社会保険労務士事務所の所長を務めています。主に中小企業の人事・労務に関するアドバイスを行っています。また、若手社員がいない企業や、人手不足で困っている企業の力になりたいと思い、日々業務を行っています。

 実は、2年ほど前になりますが、私の事務所でも人手不足に直面し、危機に陥ったことがありました。五十代の女性スタッフ一名が退職してからが、苦難の始まりでした。スタッフが退職する前から、ハローワークで求人を申し込んでいたのですが、他の企業と同じように、求職者からの応募がない日々が続きました。そのまま掲載期限が過ぎ、求人のやり直しになりました。しかし、この時点では、まだ余裕がありました。

 二度目に求人票を出す時は、時給を少し上げて労働条件を変更しました。それが功を奏したのか、しばらくすると応募者が現れ、面接を経て採用しました。その方は、事務職として採用したのですが、実際働いてもらうと、なんとパソコンがまともに使えないことが判明しました。さすがに居づらかったようで、その方は、あっさり退職してしまいました。勤務日数は、たったの5日でした。

「5日で辞めるの?」私とスタッフは苦笑するしかありませんでした。パソコンが使えるかどうか確認しなかった私にも落ち度があります。これが一つの教訓になりました。『確認せよ』です。

 また採用活動のやり直しです。今度は三十代の主婦が応募してきて、採用しました。しかし、2歳の子供の体が丈夫ではないようで、保育園から呼び出されることもしばしばでした。結局、彼女も3週間で退職してしまいました。「またか」と、怒るというよりも、力が抜ける感じがしました。

 不名誉なことですが、これで「定着率の悪い事業所」の仲間入りです。そして、また、募集からやり直しです。

 今度は、有料のインターネット求人を試してみました。すると、すぐに応募があり、採用しました。しかし、一週間で突然、辞めてしまいました。

「えっ、昨日まで問題なかったのに。なんで??」

 ショックでした。私は、どうして良いかわからなくなりました。もう、打つ手はありません。

 このような状況が続くと、人手不足をカバーして頑張ってくれているスタッフの意欲にも悪い影響が出てきます。おそらく相当ストレスもあったと思います。スタッフには申し訳なく思う日々が続きました。

 また、人事の問題を解決するプロである私が、人手不足に悩まされているこの状況を他人に言えるはずがありません。自分の事務所の状況を顧客に悟られないようにすることで頭がいっぱいでした。

 しかし、そうは言っていられません。いつまでも人手不足の状況を放置して、スタッフに負担をかけ続けるわけにはいかないからです。

 私は、まず、せっかく雇っても短期間で辞めてしまうのはなぜか。原因を分析することから始めました。辞めた三人に共通していたことは、応募理由が「家から近いから」でした。仕事の内容や、やりがいを重視しての応募ではなかったですし、「どうしてもこの事務所で働きたい」という理由でもありませんでした。

 原因は何なのか。どうすればすぐに辞めず長期間働いてもらえるか。何をどう伝えればよいのか。試行錯誤する日が続きました。

 そんな中、ある日、ハローワークの求人票の活用のしかたを発見しました。それまで考えもしなかった方法でした。「もう、これしかない」そう思い、私は求人票の内容を見直し、試行錯誤をして、求人票を作成しました。

「これでいこう。」心を決め、私は、ハローワークに出掛けました。よく吟味して作成した求人票を、担当の方に「この通りに変更してください」と手渡しました。同時に、有料の求人サイトにも手続きをしました。

 その結果、ハローワークと有料サイトから、合計9名の応募がありました。その中から面接を経て、2名を採用しました。

 手前味噌になりますが、採用した2人は、戦力となり立派に活躍してくれているだけではなく、「この事務所で働けて良かった」と口を揃えて言います。求人広告の内容を工夫し、改良したことによって、あっさりと自分の事務所に必要な人材を獲得することができました。

 現在、「求人広告を出しても応募がない」という企業が本当に多いです。私の知人にも「35万円もかけて求人広告を出したのに応募がゼロだった」と嘆く社長がいます。また、求人広告を出しても、応募がなく、また求人広告を出す。それを繰り返して、経費をたれ流し続け、苦しんでいる企業もあります。

 ハローワークは、求職者からの応募を期待できないと思っている人がいます。しかし、決してそうではありません。活用する方法を知らないだけなのです。

「私が経験したような辛い思いをして欲しくない」
「人手不足で困っている企業の助けになりたい」
 
 この本は、そういう思いで書きました。

 あなたの会社が必要な人材を確保すること。そして、職場に定着して長く活躍してもらえること。また、広告費用の削減に貢献することができれば、著者としてこれに勝る喜びはありません。



第一章 求人を出しても応募者が来ない
・人手不足が慢性化し深刻な状況
・求人を出しても応募者が来ない
・雇ってもすぐに辞められてしまう
・そもそも見られていない?

第二章 あなたの会社に必要な人材を獲得する
・スカスカの求人票を出していませんか?
・中小企業が良い人材を確保するための戦略
・無料求人のポテンシャルをご存知ですか?

第三章 コストをかけずに必要な人材を確保する方法
・無料の求人をフル活用する
「求人事業所名」「労働条件等」「選考等」
「仕事の内容等」の書き方
「会社の情報」の書き方
「求人条件特記事項」と「備考」の書き方
・求人広告の効果を高め、同時に早期離職を防ぐ方法
・事実と違うことは書かない
・求人は窓口で直接申し込む
・求人広告を出すタイミング
・応募者にマイナスの印象を与えない
第四章 あなたの会社で長く活躍してもらう
・雇用のミスマッチを防ぐ
・職場のコミュニケーションは良好ですか

あとがき



著者紹介

平良 真章 (たいら まさあき)

有限会社サポート&パートナー代表取締役
平良総合事務所 所長
・社会保険労務士  ・行政書士
・ローコスト求人アドバイザー

大手ファストフード勤務の後、人材派遣会社に入社。
コンピュータ関連の会社へ派遣され、金融機関向けATMのシステムエンジニアを担当。

平成17年11月、行政書士事務所を開業。
平成18年8月より、社会保険労務士を兼業する。

 自らの事務所で社労士資格を有するスタッフが退職した後、新規採用の募集をかけたが、人を集めたくても集められず、また雇っても短期間で辞められることを3回経験し、打つ手なしの状況に追い込まれる。

 あるとき、求人票の活用のしかたを発見し、「これしかない」と広告内容を変えて募集をかけたところ、あっさりと戦力になるスタッフを採用できた。現在、離職するスタッフもなくなり、継続的に安定した運営ができている。

 人手不足のなか、「応募がない」、「採用してもすぐ辞める」を経験した社会保険労務士が、どこの会社でも使っているはずの求人票でいい人材を集めることができ、人材に恵まれる方法を、同じように求人に苦しんでいる経営者様にお伝えします。