Newton フェロモン
価格: ¥0
この電子書籍は,科学雑誌『Newton』2014年3月号に掲載された特集記事の電子版です。同じ号に掲載された他の記事は含まれません。記述は掲載時の情報にもとづいたものです。一部画像の削除等,紙版とは異なる場合があります。大きいサイズのカラーディスプレイをもつ端末でお楽しみください。この電子書籍は紙版と同一のレイアウトで固定されており,テキスト検索や辞書機能,ハイライトなどの機能は使用できません。端末を横向きにすると見開きページとして表示されます。
<本特集記事の内容>
無意識のうちに異性へ引き寄せられてしまう不思議な物質……。「フェロモン」と聞くと,そうした媚薬のようなものをイメージする人が多いようだ。
しかし,フェロモンが生物に引きおこすのは,性行動だけではない。たとえば,アリがえさ場と巣を迷わずに行き来するのは,仲間が地面につけた「道しるべフェロモン」にみちびかれるためである。ウサギは「母親フェロモン」で子供に乳首を吸わせている。さらに,ヒトの男性の汗には,女性だけの脳に作用するフェロモンが含まれる可能性が指摘されている。
また,フェロモンとなる物質は,におい物質以外にもある。多くの動物が通常の鼻とは別にもっている“第2の鼻”で感知されるフェロモンや,なんと口を介して効果を発揮するフェロモンまであるのだ。
フェロモンとは,いったい何なのか? 不思議で多彩なフェロモンの世界を探っていこう。総ページ数:24ページ