隠世ノ物語 第四話・正義の名の下に
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妖怪と画家の仰天コンビが奇怪な力を駆使して難事件を解決! 妖怪モノとミステリーの本格的な融合は、あの世とこの世の狭間に未だかつてない探偵小説を生み落とした。恐ろしうてやがてびっくり、きっとあなたも癖になる……。
人が住まう世界、現世(うつしよ)。
あやかしが生きる世界、隠世(かくりよ)。
二つの世界が出会った時、何かが起きる。
春川美樹(はるかわ・よしき)と朧君(おぼろきみ)に大妖と上司の陰陽師が手を組んだことを知らせた占部沙織(うらべ・さおり)は、情報漏洩の罪で囚われの身に。SOSを受けた美樹と朧君は、同行を頼んだ鎌鼬三兄妹と共に救いに行く。そこで出会った松明丸(たいまつまる)は沙織を自分のものにしたがっていた。松明丸によって美樹の絵を描く右腕は大火傷を負ってしまう。
松明丸の主名(あるじな)で神に等しい力を持つ大妖とは何者か?
美樹の右腕は治るのか。
そして美樹の前に現れた真の主は誰なのか。
ひるえの主名の正体は。
鎌鼬・布野(ふの)は何を思うのか。
そして、遠い過去に葬った記憶の中に、松明丸と沙織の出会いはあった。
正義と愛、仲間と敵が入り乱れる第四話。