この電子書籍は，科学雑誌『Newton』2015年1月号に掲載された特集記事の電子版です。同じ号に掲載された他の記事は含まれません。記述は掲載時の情報にもとづいたものです。一部画像の削除等，紙版とは異なる場合があります。大きいサイズのカラーディスプレイをもつ端末でお楽しみください。この電子書籍は紙版と同一のレイアウトで固定されており，テキスト検索や辞書機能，ハイライトなどの機能は使用できません。端末を横向きにすると見開きページとして表示されます。

＜本特集記事の内容＞
原子力発電よりも安全性が高く，火力発電のような二酸化炭素の排出もない。そして太陽光発電などの自然エネルギーが苦手とする大規模発電が可能な「核融合エネルギー」。その研究開発に今，世界の注目が集まっている。日本，ヨーロッパ（EU），アメリカ，ロシア，中国，韓国，インドの7極は，核融合発電の実用化に向け，フランスで実験炉ITERの建設を本格化させているのだ。
ITERの建設費は約2兆円ともいわれ，史上まれに見る国際巨大プロジェクトだといえるだろう。核融合エネルギーは太陽の輝きの源でもあり，核融合発電の実現は，地上に“人工の太陽”を生みだすことに相当する。
今回，編集部は，フランスのITER機構を訪れ，本島修機構長をはじめとする方々に，インタビュー取材を行った。核融合エネルギーの基礎から，研究の最前線まで，余すところなく紹介しよう。総ページ数：40ページ