【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:北野圭介/著 出版社名:平凡社 シリーズ名:平凡社新書 285 発行年月:2005年08月 関連キーワード:ニホン エイガ ワ アメリカ デ ドウ ミラレテ キタカ ヘイボンシヤ シンシヨ 285 にほん えいが わ あめりか で どう みられて きたか へいぼんしや しんしよ 285、 ヘイボンシヤ ヘイボンシヤ 7600 へいぼんしや へいぼんしや 7600、 ヘイボンシヤ ヘイボンシヤ 7600 へいぼんしや へいぼんしや 7600 一九五二年にアメリカで公開された『羅生門』は衝撃をもって迎えられたが、その評価の内実は意外と知られていない。黒沢明から溝口健二、小津安二郎、大島渚、伊丹十三、宮崎駿まで、戦後の日本映画がアメリカで「いかに受容されたか」を豊富な資料を基に分析する。映画を通して浮かびあがる、異色の「戦後日米文化交流史」。 第1章 「日本映画」の登場(事件としての『羅生門』安定していく日本映画の「居場所
お役所の広報冊子みたいな内容
★☆☆☆☆
日本よりも早く映画が大学で専攻できる学問となり、銀行家が投資できるビジネスとして映画が存在したアメリカにおいて、確かにスピルバーグやジョージ・ルーカスなど1970年代に商業映画を撮り始めた当時の「若手」監督らに黒澤明信奉者は多く、『羅生門』や『七人の侍』などの影響力は日本人が想像するもの以上です。
しかし、待ってください。この本のタイトルは「アメリカ」であって、映画業界の人や、リベラル系メディアに限定されたものではないと思うのですが、引用がすごく偏ってます。ネット社会が発達し、アメリカのアマゾンなどいろいろなところで、それぞれの作品に対する普通のアメリカ人の声が読める時代に、ニューヨーク・タイムズ紙の古い評論を引っ張り出してきているあたり、納得できません。
『愛のコリーダ』だってそう。確かに衝撃的な作品ですが、未成年の観客が観られないのですから、もともと動員数なんて単館ロードショーかアートシアター系列での上映みたいなものなのに、まるで全米を震撼させたかのような書き方。確かに一部の映画作家(特にフランス人監督)には影響があったようですが、だからといってあの作品以降、大島渚の作品が評価されたかというと、そうでもない。
映画は娯楽、というのがアメリカ人の感覚。文化的にも共通点が限られるアメリカやヨーロッパで西洋人が日本映画を観て何を感じるかといえば、主に映像表現であり手法でありスタイル(様式/型)なのです。
読みやすく、学びやすい
★★★★★
日本文化と国際交流、という映像学部の講義の教科書。
ルーズベネディクトが「菊と刀」を執筆する際、日本映画を参考にしたという話など、映画を元にして、日本という国も透けて見える。
また、この先生の講義で印象的だった話が、「映画は映画以外の何者でもない」というものである。
映画は映画であり、其れを事実と思ってしまうことで、様々な問題が生じるのである。
最近の映画評論に感じる「本当に映画が好きなの?映画を映画としてみてるの?」という思いを的確に表現してくれている。
タイトルに意味あり
★★★★☆
著者の狙いは、アメリカのその時々の政治的社会的経済的状況のもと、日本との関わりの変遷のなかでどう日本映画が受容されてきたかを示すことにあると思う。映画そのものに関わることだけに注目して瑣末なことをあげつらうのはこの本の目的ではないということ。
それでは、この時期のアメリカはこうで日本はこうでこういう傾向の日本映画がこういう要件を持って受け入れられた、というような極力個々の映画人や個々の映画について語らない内容になっているかと思ったら、そうじゃないんだよね。
映画においては、監督でも作品でも一般化して語るのは難しい。もちろん、国や時代の違いの影響を受けていないはずはないのだが、それよりも個人の資質が大きいのではないだろうか。優れた評論家もまた然り。
実際、この本を読んでも、黒沢、小津、大島やら、また彼らを分析したアメリカの評論家を取り上げている部分が多く、アメリカの大衆がどういう状況下でどういう思いで日本映画を観ていたのか(あるいは観ていないのか)、なんてことはどうも浮かんでこない。突出した感性の評論家の言うことを敷衍して、その当時のこととして一般化するのは必ずしも正しくはないのではなかろうか。
ただし、大きな流れとしての受容の歴史はよく理解でき、一読に値するのは間違いない。
おすすめです
★★★★★
ハリウッド映画の監督の中には、日本の映画監督とかアニメ作品に影響を受けて作品を制作したという人が結構いるという話はなんとなく知っていたけれど、実際どんなふうに日本の映画が他の国で受け入れられていたのか?ということは全然知らなかったので勉強になりました。
あと、この本を読んで驚いたのは、日本人なのにこの本に挙げられている映画をほとんど見たことがないこと!
最近結構映画を見ていた気になっていたけど、まだまだ日本には面白そうな映画があるんですね。
それを知れただけでも読んでよかったと思います。
平凡社新書の駄目さを象徴する内容
★★☆☆☆
おもしろくもミソもない題名に本屋で立ち読みすること30分。どうして北野圭介氏は、こんな本しか書けないのだろう。