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織田信長軍団100人の武将 (新人物文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新人物往来社
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織田信長の一門・家臣たちのプロフィール集 ★★★☆☆
本書は『別冊歴史読本』「疾風! 織田信長軍団100人の武将」(1990年2月刊)をもとに新編集したもの。しかし、どの程度「新編集」したかは不明。偽書である可能性が高い「武功夜話」からの引用がいくつかあるし、否定説が強い「甲鉄船」での毛利水軍撃破に何の疑問も呈さずに触れる記述があったりするからだ。それはともかく、本書は信長軍団の中で、織田一門衆(信忠等)、柴田勝家、丹波長秀、佐久間信盛、佐々成政、河尻秀隆、荒木村重、森可政、羽柴秀吉、明智光秀、信長の馬廻・小姓衆、信長の吏僚衆(文官=右筆・代官・奉行人)、そしてほとんどの家臣が揃った信長軍団一世一代のデモンストレーションである京都馬揃え、の各々について平均約15頁の章をたてて、谷口克広、小和田哲男氏等が1章ずつ執筆し、最後に織田信長101人の家臣(一族衆・初期の宿老・武将(国持大名)から職人頭・僧侶まで)の略歴が一挙に約70頁を使って紹介される。このパートは岡田正人氏が執筆。全体の監修を谷口氏と岡田氏が担当している。

多士済々な人材がよく集まったものだと改めて感心するが、本書で紹介されているのは文献に依拠した客観的な各人の略歴・事績が中心。勝家、秀吉等の超有名人はともかく、信長のこの戦いには誰が参加したかは知っていても、その人たち(特に本能寺の変以後も生きた人)がいつ生まれて最後はどうなったか知らないことが多いので、その点の知識不足を補ってくれるのは有難い。しかしながら、これだけの軍団を束ねた信長と各家臣との人間的なエピソードの記述は少ない。個人的には信長のマネジメントに各家臣がどう反応したのかをもっと知りたかったのだが。本書は信長軍団構成員のプロフィール集以上でも以下でもないというのが読後の感想だ。