ゆるいとはいえ、目の前にあることを一生懸命やって、東京に出てきて、家族と別れ一人でがんばる姿が、とても励まされます。でも大阪人らしく、しっかり自分を落として笑いにもっていって、おかしいけれど涙がでる、という本です。

偉そうな態度をとる編集者たちのまえで、ぽかーん、としているけれどその心は「それっておかしいよね」という怒りなのですが、怒るのももったいないし、まぁ世の中いろんな人がいるなぁ・・甘いもの食べよう、とガス抜きするところが上手いです。

大学の先生はちゃんと見ていてくれたし、マイペースで自分の仕事をきっちりやって、自分らしさで行くしかないよね・・というメッセージ、良い本だと思います。

時々心に染みる言葉が出てきて
わくわくしながら読みました。

のんびり何となくやりたいことやってきたらここまでこれました。
編集者さんとのやりとりはこんな感じでのらりくらりとやっております。
　２行でまとめるとこんな感じのあらすじになってしまいますが、あまりご自身が努力した事とか、つらいと思った事は書きたくない方なんでしょうか？
　別にこんなに苦労しましたと書いて見せてくれとは思いませんが、身近なことで悩んだりしていた「すーちゃん」「結婚しなくていいですか」と同じような心の機微が読めると思って衝動買いしたところ肩すかしでした。
　それに、出版社側の人から予想外な態度を取られたときの反応を「ぽかーん」の一言で済まして、それ以上の感想が何もないのはなぜでしょう。
本当にそのようにしか感じていないのか、それともこの本出版に当たり何か配慮することがあったのでしょうか。

確かにタイトル通りゆるゆるしている本です。でもおもしろくて読んですぐ益田さんのファンになってしまった（笑）
イラストレーターとしてどうやってなったかも書かれています。ゆるゆる生きて来ているように書いてるけど、昔からきらっと光る才能があったんだなーと思うエピソードにわくわくしました。興味の無いことにも興味を持つその性格、すばらしすぎです！笑えました。あと、いろんな編集部の方がいるんだなーと裏側を覗けた気分です。
読み終わった後にはなぜかゆっくり頑張ればいいんだなぁと勇気づけられました。

す-ちゃんに投影された、益田さんご自身のことがよく伝わってくる内容です。シンプルな絵ですっきりと読みやすいですが、静かに心に響くようなものがあります。感動、というと大袈裟かもですが、じんときます。特にお見送りのシーン。おすすめです。

ぜひ読みたい本です。益田さんのイラスト、ほんわりとあたたかなかわいらしさに溢れていて大好きです♪