インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

東京島

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
本当に「エグい」「残酷な」小説なのか? ★★★★☆
これを周りで読んだ人全員が「エグい」という感想だったが、私自身はどこがエグいんだかわからない。
無人島でなくとも職場や学校でも、この小説の中の出来事に近いことは日常的に起こっているし、事実これを「エグい」と評している人たちの腹黒さと底意地の悪さも相当なものだ。(これは個人的なことだけど)
この小説と日常との違いは、「お上品さ」というヴェールを被っているかいないかだけの違いだけだと思う。小説ではヴェールをはぎ取りむき出しになっているけれど、実は日常生活でも隠したつもりになってるだけ。周りからはこれと全く同じ「エグい」中身がペラペラのヴェールから透けて丸見えである。
気持ちの持って行き場がない本 ★☆☆☆☆
映画公開で興味を持ち、作者のOUTが強烈にインパクト大でしたので読みました。
ここ数年で、一番時間を無駄にした本でした。
酷評がけっこう多かったので気にはなっていたのですが、当たってしまいました。

ほかの方も意見されていたように、前半で失速し、中盤はだるい、だるい、読むのが本当に辛かった。
ただ、清子がどうなるのかを見届けなくては、という義務感のようなもので、なんとか読み終えた感じです。
私に知識がないせいかもしれませんが、どうやって火をおこしていたのだろう、と何度も思いながら読んでいました。
あまり、そういったサバイバル風味はこの本からは感じられませんでした。
それから、この本には難しい漢字が多用されていますね。
お恥ずかしいですが、冒頭の、「籤引き」が読めませんでした。そういう大事なシーンで読めない漢字が出ると流れが止まってしまうんですよね。私が勉強不足といえば、それまでなんですが…。

一番残念だったのは、後半、清子にとって大事なシーンがあるのですが、その描写がなんともお粗末です。女性として、非常に気になるシーンだっただけに、尚更です。
本来なら緊迫感あふれる命がけの状況で、わざとらしい丁寧語を使う清子に嫌気がさしましたし、それは現実ではあり得ない事と感じ、後半なのにさらに読む気を失せさせました。
そしてそのままあのエンディング…。
どうすればいいのでしょう、この気持ちの持って行き場を。
・・・で、何だったんだろう ★★☆☆☆
 初めのうちは、「東京島って近未来の東京のことか?」と思った。核廃棄物を捨てたり自然を汚したりした結果、東京は無人になってしまった。今のままいくとこうなるぞ、と嘲笑しつつ警鐘を鳴らすために書かれたのだ・・・でもやっぱり違うか。そうか、極限に置かれた時の人間のなりふり構わぬエゴを書きたかったのか。でも、そんなのよくある話で想定の範囲内だし、こんなに大げさな設定にしたら、かえって現実味がなくなるし、やっぱり違うか。
 ・・・で、作者は何を書きたかったのか??? よくわかんない。たぶん、何を書きたかったのかなんて考えて読んだらだめなんだ、きっと。何を書きたいのかよくわからない小説って今までにもあったけど、例えば言葉のリズムが印象に残ったり、ホワホワした読後感が漂ったり、何かしら余韻が残った。ところがこればかりは、よくわからないまま終わった。おまけにわからなかったことにイラついたりすることもなく。で、何だったんだろう、まあいいかって感じ。
 あえて強引に言えば、ヒビわれためがねを放棄することによって、新たな世界に目覚めた登場人物がいたが、彼のその気持ちはよーくわかった。私もめがねやコンタクトなどの視力矯正器具をはずすと、全く別の世界にいる状態になり、思考回路が大きく変化するから。
 ここだけは同感できるっ!てことで、星2つにしました。
女王(笑) ★★★★☆
無人島に流れついた三十一人の男とたった一人の女。
求められ争われ、主人公の清子は女王の悦びに震える――――。

と、あるのだが、中を見るととんでもない。
清子が女王でいた時代など、清子の回想の中でちらりと出てくる程度で、ほぼ全編に渡り清子は扱いにくいオバサン扱いを受けている。

一度求められる悦びを知ってしまい、落ちぶれる一方の現状を苦々しく思う、思い上がった女の心情。
もがけばもがく程、立場も悪くなっていく。

これは、男衆に囲まれちやほや可愛がられる、女王様の話なんかじゃない。
疎まれ、見下され、時に敵意さえ向けられながら、信じられる味方など一人もなく、たった一人で男という名の敵と戦うサバイバル小説だ。
卑しくも生に執着する、身も心も汚い中年女が七転八倒する物語だ。
だからこそ面白い。

純文学の専門誌で連載していたそうだが、これは純文学ではないだろう。
あと、ラストのオチはちょっと甘いかなという事で、星一つ減点しました。
シチュエーションだけでした・・ ★★☆☆☆
映画の宣伝を見て、そのシチュエーションに惹かれて読んでみました。

読み始めて違和感があったのは、何だか文章が、、
頭が悪そうな感じ?
しかも話からは緊迫感も孤島暮らしの厳しさも伝わってきません。
淡々と頭の悪そうな、気の弱い登場人物たちの島暮らしが流れていきます。

たった一人の女性を巡る欲望の争いがあるのかと思っていましたが、
それさえもなくぬる〜い感じです。

それでも何かが起こると頑張って思って読み進めましたが、
盛り上がりなし。
嫌な感じで話も終わり、どうしてこれで映画にしようと思ったんだろう。。

女性ひとりに男性多数の孤島というシチュエーションだけです。
なのにエッチな感じもバイオレンスもない期待はずれな残念な話でした。