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義男の青春・別離 (新潮文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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希望はないけど ★★★★★
 つげ義春最新作。20年以上前だけど。

 暗い。暗すぎる。けど、青春ってこんなもんか。

 暗いけど、軽い。しかし、リアリティはある。
 救われないけど、救われるわけでもない。

 絵がひどい。もとい、すごい。最近のマンガにはない、迫力。

 希望はないけど、夢もチボーもない作品。
まわりの人々 ★★★★★
付き合っていたはずの女性が金持ちの男性と浮気し妊娠し主人公が自殺未遂する話や男がわけもなく車に火をつける話など、どれも暗い題材なはずなのに、なぜかほのぼのした気持ちになる。

よく考えてみると、この今の世の中と比較して、アパートの大家とか友達とか必ず周りの人が心配して助けてくれている、そういう登場人物がいることに気づかされる。それが逆に息苦しさにもつながるのかもしれないが、今の、何に絶望しているのかも曖昧なまま、ただ誰にも目を掛けられず自殺を企てる人々より、救いになっているのは確かだろう。

そういう、かつて日本にあった関係性をしみじみ思い出すのにも役に立つ佳作
最高傑作 ★★★★★



つげ義春といえば、「ねじ式」ばかりが評価されがちですが、
他にもスバらしい作品はたくさんあるわけで、
特にここに収められている作品はみな本当にスパらしいです。
暗くてじめじめ、鬱々としていながらも
別にそれを乗り越えたいわけでもない
僕みたいな何事も中途半端にしかできない陰キャラにとって
この感覚こそまさにリアルそのものです
そういった点から、僕にとってつげさんの最高傑作は『別離』です
希望をチボーと言い、あくまで死んじゃおっかなってノリでやる自殺未遂。
僕も同じようなことやりそうで恐いですが、本当にこの作品は最高です
これでいいじゃないか ★★★★★
つげ義春はその一話完結型のストーリーにおいて、明確な解決方法である答えを出さない。
この文庫本のタイトルである「義男の青春」は悶々の日々をおくる。
という終わり方である。
「別離」は涙がとめどもなくこぼれた。
という終わり方である。

ネガティブな感情はストーリーの中心として語られるが、それに対する明確な解決方法である答えを出さない。
だが、それでいいじゃないか。
悶々の日々をおくる。
涙がとめどもなくこぼれた。
それでいいじゃないか。
明確な解決方法である答えを出さないからこそつげ義春の才能は枯渇しなかったのである。