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肉食屋敷 (角川ホラー文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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表題作はよかったけど ★★★☆☆
 表題作「肉食屋敷」は,主人公が訪れた研究所が何者かの体内で,これに食べられてしまうのでは……という話であることは,冒頭からほぼ明示されており,実際,概ねそういう話である。が,意外なラストにはビックリ。このヒネリ(存在の危うさ)が,小林泰三らしかった。
 他の3作は実験作のような感じで,出来としてはイマイチか。
とにかく上手い ★★★★☆
 とにかく雰囲気が独特で、この著者の魅力をよく表した一冊。グログロなゾンビ西部劇から、サイコなラブストーリー、これまたサイコなミステリまで、懐の深さを見せ付ける。そして、最後に待ち受ける意外な結末。
 これぞ、短編小説と思わせてくれる名作
最高 ★★★★★
やはり小林泰三は最高です。特にジャンクと妻への三通の告白が凶悪な感じがしてよかったです。
まずジャンクは、西部劇をモチーフにしていますがすこし近未来チックな部分もあり、眼球をレンズ?にするなど、なんか個人的には好きな世界観です。ラストも意外でした。

次に、妻への三通の告白ですが、これも小林泰三が得意とするだんだん人がイカレいく話です。こういうものは読んでると頭とかが痛くなるのですが、嫌いではないのでイイです。
読み終わってから友達に貸したのですが、よくわからないねと言われショックでした。しかし、みなさんには受け入れられると思うので、この本を推薦します。

4話4色の短編集 ★★★★★
筆者もあとがきで言っているんですが、4話ともジャンルの違うバラエティーに富んだ短編集です。
1話目はホラー。研究者が偶然作ってしまった怪獣の話。
2話目は西部劇+ゾンビの話。
3話目はラブストーリー+サイコの話。
4話目は本格推理+多重人格のミステリー。

4話ともレベルが高く、筆者独特の邪悪な感じがでています。
大満足の一冊でした。

読んでみて。 ★★★★★
卓越した「狂気」の描写が、小林作品の醍醐味ではないかなと思います。
この作品は、それを十分に味わえると思います。
小林氏の、「誰でも受け入れられる狂気の世界」。
堪能してみてはどうでしょうか?