どの作品もどっかで誰かが死んじゃったり、いやな思い出を胸に抱いているのに、すごく軽い。
作品の中に描かれている日常は、とても自然で、特殊な状況でも、ありえるかな、と思えたりして「愛すべき日々」という感じなんだけど、あまりにもさらりと死んでしまうこととか、大切なものを失うこととかが書かれていると思う。
大げさにしなくてもいいとは思うけれど、そこまでさらっと流しちゃうのもどうもなぁ・・・という感じです。
わたしはこれが、今まで読んだ中で一番印象深くて、一番好きな本です。思慮深くてテンポがよくて、ユーモアもあって、ものごとの本質をついているような気がする。奥まで読めばきりがない。でも、この本は小学生の子供でも読めるんだと思うんです。おとなが読んでもこどもが読んでも楽しめる作品。そういうのが多分すぐれたものなんだと思います。映画とかにも共通することだけど。おすすめです