上巻で期待したけど・・
★★☆☆☆
上巻が面白かったので下巻も買ったけど、いつの間にか刑事が天才的な推理を働かせるようになって犯人を突き止めるとは、あまりにも雑。現実問題として推理だけでは公判は維持できないだろうに、こんな雑なストーリーが傑作とは。清張のネームバリューだろう。
小説を映画化するとつまらなくなるものだが、こればっかりは映画のほうが面白い。そういう理由で、ずいぶん前に映画を見た後だけに原作を期待したが、映画のほうが遥かに面白かった珍しい例。
こんなものが名作?
★☆☆☆☆
ストーリーとしてはおもしろいのはずなのだが、あまりに雑な展開で推理小説としては3級品。人物描写も薄っぺらで文学性も感じられない。
推理小説としてではなく、文学小説として・・・
★★★☆☆
不自然な偶然があまりにも多く、推理小説としてリアリティを求めると
正直つらい部分があります。
ただ、当時としては社会背景を絡めた動機を持った推理小説自体が
活気的だったとのことですので、当時を知る文学小説と思って読めば
楽しめると思いました。
良くも悪くも時代小説
★★★☆☆
かなり読みやすい文体。そしてわかりやすい設定とわかりやすい展開。
推理要素というよりコントのような立ち回りの捜査劇をひたすら追っていく疲れない文章。
イメージ程固くもないし事件の背景などを2時間ドラマのように回りくどくわかりやすく説明してるトコはさすが現代でもリメイクされる作品書く人だなと。
ただ良くも悪くも戦後10〜20年程度の作品なんですね。正直あんまり面白いとは思えなかった。
例えば被害者の意味不明の行動(仏と呼ばれる人の行動には思えないんだが)や音波への認識の異常な弱さ、前衛志向の時代性やら所々理解不能な点があった。まーしょうがないんだけど。
映像版は実は見てなかったりするが小説版のいい点は淡々と、抑揚を徹底的に抑えた描写な事。
まー読みやすいけど特別書く事の無い作品って事です・・(笑
今の時代でこの人が作品書いたとしてもあんま面白くはならなそうかな。
つまらない
★☆☆☆☆
偶然の積み重ねだけで事件が解決するのは、文学性うんぬんの以前に推理小説として致命的におもしろくありません。
作者が書きたかったのは、ハンセン病と特異な地域の方言に関する考察を推理小説という文体に載せることだけだったような気がします。
第一の殺人に関する隠蔽工作は、犯人ではない工作者の立場から考えると度胸がありすぎて不自然だし、第二、第三の殺人の手口も納得できませんでした。
清張作品にしては雑さが目立ち、傑作とは思えません。