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ワインバーグのシステム洞察法 ソフトウェア文化を創る〈2〉

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: 共立出版
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   本書は、著者のジェリー・ワインバーグが「ソフトウェア文化を創る」シリーズとして、ソフトウェア組織の品質管理、ソフトウェア工学、ソフトウェア文化までを著した4部作の第2巻である。第1巻は複雑な状況を理解する能力(パターンと思考法)、第3巻は強い感情のあるところでも適切に行動する能力(システムの適合的行動法、構築法)、第4巻は前3巻のツールを用いて工学概念を理解及び実践し、将来これを継続できる組織に変革するための必要な管理について(組織変革という課題)それぞれ述べている。第2巻となる本書では、「システム洞察法」(何が起こっているかを観察し観察の意義づけを理解する能力)を主題としている。

   内容は、自分自身や相手の心を理解するための観察プロセスをいくつかのステップに分ける単純なモデルを採用し、これに沿って述べられている。このモデルの観察プロセスは「取り込み」、「意味づけ」、「意義づけ」、「反応」の4つの主要な部分に分けられている。

   1章 「取り込み」では、「正確さ」をキーワードに、具体的な観察方法を述べている。貧弱な観察が原因で起きる失敗例を取り上げ、なぜ失敗が起きるか、その理由を解説している。2章「意味づけ」でも「正確さ」をキーワードに、取り込んだデータに対し、その意味づけプロセスのさまざまな側面を検討している。いくつかの事例を紹介し、ささいに見えるデータからどれほど多くの意味が抽出できるかを述べているのは大変興味深い。3章「意義づけ」では、「関連性」をキーワードに意義づけの抽出について、第4章「反応」では、「有用性」をキーワードに、適合的反応――思考から行動への翻訳がどのようにモデル化されるか――について述べている。そして最後の5章では、高品質ソフトウェアの品質管理をはじめる際の必要最小限のステップを記述している。品質管理の改善に興味のある管理者におすすめしたい。(大塚佳樹)

正確に聴く ★★★★★
11 正確に聴く
ここだけを読んでも、十分価値がある。
因果関係の歪みを聴く。全能仮説。
11.1.2 読心術を聴く。
 含蓄があります。
11.2.1 普遍的な数量詞
 すべての。あらゆる。みんな。いつも。
これらの一般化はほとんどありえないという言明は大切だと思った。
以下、11の内容は、本当に貴重だ。

多くのコンサルタント、インタビューアの共通の理解だとよい。
息を止めて最後まで一気に読もう ★★★★☆
ソフトウェア工学における「観察」の問題を、家族療法士バージニア・サティアの交流理論を基調に解説していきます。こういう見方は、多分に文化人類学者の奥さんの影響だとおもわれます。

他のワインバーグの本と同様、一見、軽妙な語り口で興味を喚起しながら話は進んで行きますが、読むのをちょっと中断するなど、一回筋から頭が離れてしまうとその世界に戻るのはけっこうたいへん。一気に最後まで読み通してしまうことをお勧めします。

ソフトウェアの開発にこういった人間の認識に関する基礎理論まで適用して理解を深めるのがワインバーグの知性だと思いますが、ついていくのは相当苦労します。ただ、毎度のことですが、その苦労まで含め、彼の著作に脳細胞を活性化させてもらえました。こういう先人!!の著作が読めることに感謝します。