トラブルのミニ版がネコブル
★★★★☆
1995年に出た大判ソフトカバーの文庫化。
内容はといえば、タイトルにあるとおり、マレー半島をお気楽に旅行するというもの。若竹、加門、高野が交互に筆を執っており、それぞれの視点からのマレー半島が楽しめる。また、3人の微妙な人間関係もすかし見ることが出来て、結構面白い。
バトパハ、ティオマン、クアンタンなど、あまり知られていない地域を行き当たりばったりに旅行している。本書を参考にマレーシアを旅行するのは無謀だろう。
本書に頻出するネコブルとは、小さなトラブルのこと。虎のミニ版が猫ということから。最初はネーミングセンスのお粗末さにぞっとしたが、旅行中のトラブルを笑ってやり過ごすには、なかなか良いアイディアなのだとわかった。私も使ってみようと思う。
ネコブル連発旅行記!!
★★★☆☆
ドタバタ旅行を女三人がそれぞれの視点から交代で執筆した明るい旅のお話。しかし、霊体験がサラッとふつうに書かれてあるので、なんにも感じない身としては〈ホントなのかよ…?〉と不安になってしまったりして。
この本を読んでから、「トラブルというほどでもないことをネコブルという」のがマイブームになりました。
笑えます
★★★★★
女性三人がマレーに遊びに行くわけですが,そんなに面白いことばかり起こって大丈夫なの,という感じです.確かにわれわれ一般人が海外旅行に行った結果として,失敗談の一つや二つネタとしてもっていますが,さすがにスケールが違う.笑わせていただきました.また,例によって,霊の話もちょっとでます.
意外とおもしろかった旅行エッセイ
★★★★☆
若竹七海、加門七海、高野宣李の3人で旅した2週間をおもしろ可笑しく書いた紀行文です。
本人達は至って真面目なのでおもしろ可笑しくというのは失礼かもしれませんね。
トラブルにあっても全てネタになってしまうところが小説家なのでしょうか。
マレー半島すちゃらか紀行
★★★★☆
本当におもしろいの一言です。私は、2000、2001年と続けて2度マレーシアに行きました。マレーシアにハマっちゃいました。彼女達の遭遇する事件や現地で出会う人々の話には共感出来る事ばかりです。例えば、定刻通りに来ない乗り物、ホテルのドアノブが壊れたり、シャワーは水しか出なかったりなどにです。何事も『大丈夫』の一言で済ませてしまうマレー人?の感覚にもうなづけます。旅先で起こる小さなトラブルも笑いに変えてしまう彼女達の逞しさには脱帽です。
とにかく笑えます。とにかくお薦めです。