公開霊言
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この公開霊言というのは、幸福の科学の本部で大川先生が、幸福の科学の職員さん数十名の目の前で行うそうです。そしてその言葉がほぼそのまま活字になるそうです。ひとりの方からここまでの量と個性の違いの内容が、次から次へポンポンと飛び出すことが、通常では考えられない現象のようです。これらの本を読んで、とても面白く感じたので、こんど幸福の科学の精舎に行って、公開霊言のVTRを見てきます。結構面白いかもしれません。
ハイエクとケインズ
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この本ではハイエクとケインズの二人の考え方が印象に残りました。基本的にはハイエクの自由を重んじる考え方が、最善だと思いますが、まだ小さい国家や貧しい国家、発展途上の国家においては、ケインズ的な国がある程度の税金を集めて、公共投資やインフラ整備に長期計画で取り組み、国を発展に導く考え方が有効だと思いました。最初はケインズでいいけど、国が発展してきて、民間に力がついてきたら、だんだん民間に下ろして、民間活力を最大限発揮できる、ハイエク的自由社会に脱皮していかないといけないと思いました。日本もこれだけの大国になったのだから、ケインズ的国家からハイエク的切り替えていかないといけないと本書から思いました。経済や国家を考える上で、非常に参考になると思います。
なるほど
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ハイエク、ケインズ、シュンペーターからの霊言という形で、編まれた一著です。
3者の思想の骨格を、各章の中で、よく示されています。
ハイエクは、自由の大切さと、自由と全体主義との関係。
私にとって圧巻は、ケインズで、
誤解されがちなケインズ理論の本質的なところを、実に明快に「長期投資」という観点から説き明かしています。
ケインズの考え方は、もともとこういうものだったのかという感じです。
シュンペーターに関しては、「イノベーション」に、焦点を当てて話されています。
経済界の大物3人を、わずかな紙面で書いているので、
充分に広がりがある議論とまでは言えないのかも知れませんが、
反面、各人の代表的な経済理論の本質が何かということが、
非常によくわかります。
ビジネスマンの人は、読んでおくと、プレゼンの場面でも、はたまた飲み屋で少し蘊蓄を語る時などにも、
まわりの人が、「へー目から鱗」という感じになるのではないでしょうか
ハイエクの霊言についてのレビュー
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主に、ハイエクについてのレビューです。
本の内容については、
1.ハイエク
2.ケインズ
3.シュンペンター
の三者の考えを、公開霊言という形で採りおこしている。
ハイエクとケインズの霊言において、それぞれの立場から、対立する「実のある」意見が披露されていた点が、特に印象に残った。
ハイエクは、自身の立場から、ケインズ、マルクスの経済理論、統制経済の問題点を指摘し、自らの「自由」に基づく経済理論を主張している。
その根底には、アダム・スミスの経済学があり、「人間の認識力の限界を認める」という知的廉直に基づく素直な視点がある。
また、「全体主義国家」が民主主義から生まれるということ、日本については、現政権が目指している「大きな政府」が、実際には、自由を抑圧する方向へと向かう傾向があることを警告している。
その他、「リーマンショック」の原因を、資本主義の崩壊ではなく、「マルクス主義的なものの変形を理論経済学で粉飾した」(p.59)とする分析、妥当な税率の問題などについて、的確な指摘に、まさしく「目から鱗が落ちる」想いであった。