これまた強すぎるヤンダルゾックの魔術や竜頭の兵士などが出て来て以来、中原世界のストーリーが人間対魔界のような構図になってしまい、人物描写も平板な印象。
シリーズ初期の頃にあったキビキビした文章と多彩な登場人物、おどろおどろしい魔道、鮮やかな戦場シーンが懐かしい。日本にヒロイックファンタジーを広げようという気概が感じられたあの頃にもどりたい・・・
惰性でしか読めない作品になっている
その中でも、やっぱりパロの王子、アモンのまがまがしさが描かれたページが頭に残ります。彼の残酷さが気持ち悪いような可愛いような(笑)。アモンの悪とグインの正しさの衝突が気持ちいいぐらいです。
グインが活動する巻というのはどうしても魔道シーンが中心になってしまうようです。
アルド=ナリス亡き後、どんな風に残されたリンダやヴァレリウス、マリウスが気持ちを整理していくのかが描かれています。それぞれに痛々しく読み進むと吸い込まれるようです。
が、やっぱりアモンの毒々しさのほうが頭に残りました。
美しくもまがまがしい彼は、どのように成長していくのでしょう。
!楽しみです。
あと100巻まで11巻までグイン・サーガから目が離せれません!
このところメインキャラが二極化し始めたのを感じる。うだうだと悩み他人に頼りいつまでも同じことを繰り返す人々と、悩みなど何もないかのように圧倒的な力で状況を蹴散らしていく人々と。これがリアリティなのだろうか。何か違う気もする。
単体で見るなら最近としては読める内容。しかし、シリーズとしては??
後書き、もうやめたらどうか。百害あって一利無し。