さて気を取り直して、今後はイシュトの後添えなんか出てくるのでしょうか?はたまたフロリーはどこに行ってしまったのでしょう? 作品としては、またまどろこしいストーリーと饒舌すぎる描写の世界にもどってしまった感があります。
最近、山本七平さんの『一下級将校の見た帝国陸軍』という大戦末期のフィリピン従軍記を読んだのだけど、うーん、指揮官としても戦争の目的の設定としても、やっぱ「帝王(リーダー)のあるべき姿」によって、すごくつき従う人々の人生は変わるんだろうなぁ、と思った。いやーケイロニアの国民は幸せだよ、まじで(笑)
ナリスもグインも、市井の人々の指導者であることの苦悩と青い血のノブレス・オブレージを強烈に意識しているんだよねぇ。今回の巻では、「あるべき帝王の姿」が、すごく印象に残こりました。真のリーダーとはどういう人をさすのかな、ということです!