コンピュータと教育 (岩波新書 黄版 332)
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学校にコンピュータが入ってきた。コンピュータがわからない人には、わかっている人が何をいっているかわからない。コンピュータがわかっている人には、「コンピュータが分からない」という人がわからない。著者はこのように巻頭に示している。 この本の主題は教育論である。だが、上に引用したように、この本の主題はコンピュータ・ユーザー論であると読み取ることもできる。 著者は、コンピュータはまず使える道具でなければならないという。使える道具であってはじめて学びのための道具となる。 「使える道具」とはどんなものか。ユーザーにとって「探さなければならないもの」「覚えておかなければならないこと」「選ばなければならないこと」「推論しなければならないこと