普段使いの調味料を手作りしてみたいな…と思っていて見つけた一冊。小難しくなく、コツはきちんと押さえつつ、シンプルにまとめられている。根本きこさんも愛読されてるそうでプロも参考にする本のよう。お料理好きな方にプレゼントしたら喜ばれそう。

日本で一般的に使用する日本・アジア・西洋の調味料の作り方が記載されています。ただ残念なことに、日本でよく使われている酢・味醂・醤油については記載されていません。これは温度と湿度の管理が初心者には難しいことや、酢や味醂などは作成過程でアルコールが発生するため意図的に外しているのかも知れません。

この本は栄養学的な面も考慮されており、砂糖をできる限り使わず、塩も必要最低限に抑えられています。レシピを元にウスターソースを作りましたが、市販のものとは比べ物にならない豊かな風味をもったソースが出来上がりました。次は鰯を釣ったときに、アンチョビとナンプラーを作ってみたいと考えています。

中国食品の問題から自炊が増えてきていますが、市販の調味料は無添加と書いていても表示義務のない添加物が含まれています。よって調味料も自作する場合には、本書がかなり手助けになるでしょう。

こういった本でも読んで自分の食生活を省みたほうが、よほど価値があると思います。
簡単に家で作れるものまで全て企業に頼っていませんか？

いまやありとあらゆる調味料がスーパーなどで手に入ります。調味料から作っていては、料理にまで手が回らないのでは、と思っていました。でも調味料を手作りすることで、料理を合理的においしく作ることができる、その方法がやさしく丁寧に記されています。さっそく、和風だしとめんつゆに挑戦しました。できそうなものから順に試していこうと思っています。もう少し、絵や写真があればよいのにな、と思いました。