反日運動から足を洗った主人公ウムボルトは、
父親深見圭介と一緒に外蒙古で特務に就いていた
大連の安江仙弘大佐の許に身を寄せる。
満軍の士官となってトロツキー招聘計画を潰す手伝いを
して欲しいとの安江の願いに、ウムボルトは
蒙古兵を中心とする興安軍の将校となり
父親とトロツキーの関係を知るという目的においてのみ協力を承諾する。
日本軍の協力を承諾したウムボルトの姿勢に
ここまで行動を共にしてきた麗華は彼と袂を分かつ。
興安軍に入隊したウムボルトは、ウルジン将軍から
父親の過去の一端を告げられる。
そして安江の計画通り、ウムボルトは上海に呼ばれる。
引き続きサイドストーリーながら
安江仙弘や甘粕正彦・辻政信らの登場と
その丁々発止が見事な出来。