素人意見
★★★☆☆
私はZepは好きで既発音源はアルバム含めて全て持っており、楽しんでいるけど、ライヴに固執してブートレグまで手を出すほどではない。それを念頭に置いてもらいたい。限りなく素人意見である(玄人ってなんなんだよ)。
はっきりいえば、このサントラに収録されているライヴ、長いツアーの終盤でお疲れなのかデキ自体がイマイチなのである。特にプラントのVoは最高にイマイチで、なんで皆がこんなにこのCDに高い評価を与えるのかわからん。内容だけなら以前出た3枚組の「How the West Was Won」の方が良いと思う。
個人的には聴いて「いいな〜」と思えるのは曲間を縫うようなペイジのソロがかっこいい「Celebration Day」や、ジョーンズのピアノが神々しさすら感じる「No Quater」。純粋に演奏自体が素晴らしい「The Song Remains The Same」ぐらい。今回収録された音源では、ボンゾのだみ声カウントとドゥーワップ調がなにやら楽しげな「The Ocean」ぐらいかなあ(「DVD」の音源と同じだが)。
あとは正直鈍重な印象を受けてしまうのだが、これは私が本当のZepファンじゃないからであろう。
こんなこと書くと絶対なにか言われるのだけど、節操のなしのいちロックファンとしての正直な感想です。はい。
ちなみに音質は以前のCDよりも抜群に良くなってます。
アナログ盤を待った甲斐がありました
★★★★★
実は「最強盤CD」を我慢してアナログ盤の発売まで待ち、リリースと同時に即買いした。
ハーフ・スピード・マスタリングという手法で情報量を多くして高音質を目指したものらしく、想像をはるかに超えた太い音で楽しめた。例えば、約11分の「天国」ですら1面を使い切るほど(他にも「ノー・クォーター」も)。この手法だと、20分以上にも及ぶ「幻惑されて」は2面に分割されて当然ということになるだろう。
この「幻惑」は続けて聴くと一応つながることになるが、厳密には2秒くらい切れているかもしれない(前半のパートのフェイド・アウトで聞こえなくなる部分があるので)。
あと、いかにもアナログらしいと感じたことがあった。それは、レコードの盤面への割り振りとの関係が優先して、曲の並びがCDと違っている点だ。ちょうど、昔の有名ブート「ブルー・ベリー・ヒル」で、実際の演奏順と違って収録されていたように。
このあたりはいかにもアナログらしく、ついつい昔を思い出してしまった。
音質の話に戻るが、個人的には今まで出合ったLPでもっとも音圧、迫力を感じると言い切っていいと思う。
長年に渡って聴き慣れた演奏内容ゆえ、次に何が来てどうなるかはほとんど頭に入っている、体が覚えていると言ってよい。しかし、これだけの高音質、迫力となると、この瞬間瞬間の「音」それ自体を楽しむという全く新しい楽しみが、この4枚組みLPにはあるように思える。事実、私はもう2回通して鑑賞することが出来た。今までは退屈で飛ばしていた「モビー・ディック」も含めてだ。まるでボンゾが汗を飛び散らせながらすぐ近くで叩いている錯覚に陥るほどだ。
もちろん今回のリマスター効果が大きいのかもしれないが、このハーフ・スピード・マスタリングによる情報量の多さと、アナログ特有のやわらかさなど、この今回の4LP盤であるがゆえの楽しみではないかと思っている。
ここまで書くと、既発盤LP「永遠の詩」はもう不要と思われる方も多いかもしれない。しかし、確かに音圧こそ適わないものの、全体の音のミックスはむしろ既発盤LPのほうがナチュラルで聴きやすいかもしれないし、派手なシンバル音や細かな歓声から感じる興奮度は既発盤LPのほうがより高い気がする。また今回「ノー・クォーター」「胸いっぱい」は一部ごっそりカットされているし、他の曲でもわずかな違いがあるようだ。やはり、既発盤LP「永遠の詩」は決して不要になったわけではないと思う。
音質以外に楽しみにしてたのが、24ページもあるというカラーのブック・レットだが、こちらは期待はずれだった。
確かに24ページもあるが、ほとんど黒地で占められていて小さい写真が数枚掲載されているのみ。掲載の写真自体のサイズはCDのブック・レットに十分載るサイズであって、LPにわざわざ付属させるブック・レットである意味がほとんど無いように思える。同じことは各レコードを入れるインナー4枚にも言えて、小さな写真の掲載にとどまっている。ここまで徹底して小さな写真の掲載にこだわっていることからすると、これが今回のジャケット・コンセプトということだろうか。あるいは、この素晴らしい「音」を聴いて抱くリスナーのイメージを壊さぬよう、あえて写真のほうは控えめにしたということか。
とはいえ、圧倒的な音圧、迫力からすればこのブック・レット、インナーの点はほんの些細なことかもしれない。
それくらい音のほうは満足である。
※それにしても今回のアナログ盤のリリースは待たされた。そしてやっと実現したのが7月下旬。これはジミー・ペイジが狙ってじらしたものに違いない。
そう、この公演がちょうど同じ7月下旬(27、28、29日)だったから。そして、かく言う私もその29日にレビュー出来て光栄です。
待ちに待ったアナログ!
★★★★★
漸く、待っていた180g重量盤4枚組LPが届き、
針を降ろしてみました。最高です。
今回の最強盤はCDでも買って聴いていましたが、
それまで30年間、LPで聴いてきた耳からすると、
ジョンジーのベース、ボーナムのバスドラ、いずれの重量感、躍動感も、期待はずれでした。
しかし、このLP盤においては、素晴らしい。
Zepの73年の魅力・爆発力・底力がみごとにパッケージされています。
今回のLP盤は、絶対、買いですよ!
気持ちよく聴ける!
★★★★★
この作品はレコード時代にLedZeppelinを好きになったきっかけのものでCD化されてから感動を味わいたくて数度購入しましたが,満足行く音ではありませんでした。CD時代として内容もただレコードをCDにした貧弱なものでした。
同輸入盤を購入しました。今回は作品内容に大満足。資料としての価値ではなく,さすが公式盤,当時のライブを良い音でうまく編集しています。ギター音はアンプから出たそのままのような良い音ですし,細かな音までPCの陳腐なスピーカーでさえ聴くことができました。気持ちよく彼らの音楽を楽しめるっていい。
貴重なテープから、多少悪い音でも当時の観客席にいるつもりで、LZならではの各ステージごとの珍しいプレイに出会うのも好きだが,疲れた週末は、このようにきちんと編集された深みのある疲れない音で楽しみたい。
紙ジャケがレコード時のシワが入った厚手の紙であればよかったのに。エンボス加工されたあの高級感がほしかった。CDは,紙ケースにきっちり直に入っていて,抜き出す際につめで傷付けそうで不安でした。戻す時もきつかった。聴きたい時にサッと聴けないのは面倒でモチベーションを下げる。
輸入版
★★★☆☆
内容は他の方のレビュー同様に素晴らしいと思います。
が、輸入版+紙ジャケ仕様は最悪でCDを裸のまま出し入れするので
新品なのにスレだらけです。
安ければいい方にはお薦め、大事に保管されたい方は日本盤がいいかと・・・。