1997
★★★★★
すべてのオタクは革命的であったことに最近やっと気づいた。自分の中でなんとなく線引きしてたこと、全部とっぱらって、そして『A』を聴いてみた。そしたらもー、すんごく『A』。80年代前半のコンピュータ・ミュージックと比較して、ずいぶんカユイところに手が届く音になったなぁ、というのもつくづくでーす。かつてYMOが、ある種インテリな人たちのプロパガンダの雰囲気だったのに比べ、こちら電気、実に庶民的でございます。でもって、この時代にこうしたスタイルの音楽を欲してる人たちを、そのまま映してるからに違いない。よく「テクノは新しい"ヒッピーたち"のための音楽」と言われるけど、それなんとなくわかる。素性を明らかにしなくてもすぐ仲良くなれそうだし、ダンスのステップ覚えなくても、腰をフリフリ楽しめる。偏差値の世界からこぼれた人や、面接でハネられた人とか、カラオケじゃストレス解消にならない人とか、みんなすくいあげてくれる大きな桶みたいな気もする。それは彼ら自身のコミュニケーションにもいえる。こうして3人いろいろお土産持ち寄ってぶちまける時、このスタイルなら窮屈じゃない。
身なりで人を判断しないのもテクノ道。話してみると、意外に礼儀正しいのもテクノ。篠原ともえを先兵としてお茶の間に送り込んだ石野卓球の、エンジン全開の季節がやってきた。
当時盛り上がってた、イギリスあたりのマッチョな(私感)テクノとは、かなり違う。「ガリガリ君」とか聴くと、3歳児に戻れたみたいな精神の解放がある。これってつまり実に日本的。あやうくこぼれそうな俺も救ってくれてアリガトー。
限りなく★5つに近いけど
★★★★☆
このアルバムを電気グルーヴの頂点とする人が沢山いらっしゃるようですが
自分の中ではドラゴンを10とすると
オレンジが8。
Aが7・5ぐらいの評価です。
どうもシャンゴリラじゃなくてシャングリラ以降の流れが好きになれない。
そこまでやるう〜?
欲かきすぎぃ〜って感じがします。
ヴォルケニック・ドラムビーツの決め台詞「アボジ!」も手伝って、次曲ポケットカウボーイのイントロがポンチャックみたいに聴こえる。
あのカックン具合はさすが奥深い!と思わさせられるものがあった。
力作には違いないのだけど、方向性がどんだけジャイアントすぎて、繰り返し聴くのがチョット億劫になるアルバムです。
なんだかんだで電気ではベスト
★★★★★
もうリリースされて10年以上経っていますが、
電気グルーヴのアルバムではベストだと思います。
一般的にはシャングリラに印象かと思いますが、
オープニング曲のかっこいいジャンパーや、
ガリガリくん、パラシュート、猫夏、あすなろサンシャインと踊れてカッコいい曲があります。
何か「煌めき」のようなものがこのアルバムから感じられます。
それが他のアルバムと違う感じを受けさせます。
砂原氏在籍最後のアルバムで高いレベルで3人の個性が融合しています。
砂原氏脱退から砂原氏は生真面目な音を造るようになり、
卓球はエレクトロダンスライクな曲調に偏った気がします。
またこのアルバムの時のようなバランスのアルバムを聴いてみたいものです。
電気史上最高傑作
★★★★★
間違いなく、電気グルーヴ史上最高傑作だと思います
あの3人で作り出せる最高の物を、形にすることが出来た最高のアルバムです
他の方のレビューに、"N.O.はHAPPYな曲、AにはHAPPYな曲が入っていない"
と非常に的外れなことが書かれていてびっくりしましが、
N.O.は石野卓球自身が若くて何も持って無くて、将来が不安で不安で仕方ない気持ちを吐き出した曲で、
少なくともHAPPYな曲ではありません
そして逆にこのAは、一曲目からとてもHAPPY(笑)な曲で始まります
そんな不安だった頃を経て、自分たちが本当にやりたかったことを見つけた喜びを、
"かっこいいジャンパー"を地元で見つけた喜びに例えるという彼ららしい表現で作られた、
今でもライヴでやると一位二位を争うほどに盛り上がるとても美しい曲です
そして二曲目のハードなヴォルケイニックドラムビーツへ
このアルバムは曲順が非常に素晴らしく、これ以外ありえないと思うほど、
いい意味で綺麗にまとまっています
"あすなろサンシャイン"が終わって、
"シャングリラ"が始まる瞬間の鳥肌が立つ感覚を、是非体験して頂きたいです
ガリガリミサイル発射!!!!!
★★★★★
このゴリゴリ感がたまらん。
今聴いても年代を感じないところが凄い。全track繋ぎが神がかり的。個人的にガリガリ君〜猫夏の繋ぎが好き。
シャングリラは間違いない!