死ぬほど聞いた!
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大学生の時、聞いてました。
「your bright baby blues」は歌詞を書き出して、
壁に貼ってました。(今思うと何でだろう?)
休みに帰省する時は、鉄道のほうが速くて便利なのに
わざわざ高速バスに乗って、カセットテープのウォークマンで
聞いて(景色は思いっきり日本ですが・・・。)浸っていました。
社会に出て20年程はジャクソン・ブラウンなんて今更と思って
いましたが、最近また聞けるようになったのよね。
キャリアの一つのピークとなった傑作アルバム
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76年発表の4作目。レイト・フォー・ザ・スカイと並ぶ、ジャクソン・ブラウンの最高傑作。どれか一枚を人に薦めるなら、レイト・フォー・ザ・スカイだが、どちらが作品的に優れているかと言えば僅差でこちらだろう。質では僅差でも個人的には100倍こちらが好きだが。ヘヴィーな一曲目にびっくりするものの、二曲目では従来通りの大地の土の臭いのする開放感に溢れた曲となる。ローウェル・ジョージのスライドが素晴らしい。三曲目のハープの美しいこと! このアルバムの魅力は曲としてもピークだけど、そのさじ加減というか、アレンジの妙だと思う。曲は全てが感動的。70年代アメリカン・ロックの重要盤の一つ。
力強さを感じる渾身作であり彼の核となる一枚
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プリテンダー・・この作品の歌詞を聞いてほとんどの方が共感できるのではないでしょうか?
生きる上での理想と現実のギャップに苦しむ姿やその中での決意・・彼がライブでの終盤にこの曲を必ず演奏するのは、彼にとってのこの曲の位置付けを現していると思います。
真理を追求する点においては、このアルバムがジャクソンのNO.1アルバムだと思います。
個人的には邦題・暗涙が詩も曲も素晴らしいと思います。
「プリテンダー」は何たる名曲であることか
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70年代ジャクソン・ブラウンのアルバムは名作ばかりだが、本作も例外ではない。これら名作群は何れもラストの曲が大曲で、本当にどれもこれもロック史に残るものばかりであるが、本作の「プリテンダー」の場合は、メロディーもさることながら歌詞が実に素晴しい。誰もが聞きほれる韻の踏み方は実に美しい。そして、プリテンダーとしてしか生きていけない私のような人間(多くの人がそうではないだろうか)の胸に突き刺さる、しかしそれでも生きていかなければならない者に希望を示してくれる歌詞の一言一句は熟読玩味するに値する。素晴しい曲は「プリテンダー」だけではない。収録されている曲はどれも優れているが、1曲あげるとすれば、メキシカン・フレーバーの「リンダ・パロマ」だろうか。ハープの音色がとても美しい。(リンダ・ロンシュタットに捧げた賛歌だと私は思いたい。)アルバムのカバー写真も秀逸で、今日1日も大都市の名もなき一人として生きていこうという勇気を与えてくれるもののように私には感じられる。結論として本作も70年代West coast rockを語る上で欠かすことのできない傑作。是非貴方のコレクションに加えることをお薦めします。
『レイト・フォー・ザ・スカイ』と双璧を成す代表作
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76年発表、ジャクソン・ブラウンの傑作4thアルバム『プリテンダー』。
哀愁漂う前作とは異なり、全体的に暗めのトーンですが、前作に勝るとも劣らない完成度の高さを誇ります。曲調同様に切ない歌詞と、ジャクソンが一人、街を歩く寂しげなジャケットも印象的です。
重く暗めの曲「ヒューズ」で本作は幕を開けます。続くのは “どんなに速く走っても、自分自身からは逃げられそうもないような気がするんだ” という一節に象徴される、内省的な歌詞の「ユア・ブライト・ベイビー・ブルース」。親の視点に立った「我が子よ」から、若き日に父に対して素直になれなかった思いを歌った「父の歌」への流れもとても心に響きます。そして、名曲の並ぶ本作中でも特にメロディが美しい「暗涙」、日々矛盾を感じつつも自分を偽りながら、この社会で生き続けるという前向きとも後ろ向きとも取れる歌詞が印象的な「プリテンダー」の2曲も非常に重要です。
そんな中、一番心に残ったのは「あふれ出る涙」です。美しいメロディとともにタイトル通りとても切ない歌詞が涙を誘います。
最初、読んだときは失恋について書かれた歌詞なのかとも思いましたが、この曲が妻の自殺を受けて作られた歌だと考えると
“でもね、今度ばかりはドアを開けて君を迎え入れてあげられるかどうか、わからないんだ”
“僕はドアを閉じて中に戻るよ。そして、部屋の明かりを消して君の姿が見えなくなるまで闇の中に座っているから”
という部分など、とてもしっくりいく気がするのと同時に、あまりにも悲しすぎる歌です。
本作は前作『レイト・フォー・ザ・スカイ』と並ぶジャクソンの代表作です。街で、このアルバムを聴きながら人ごみの中を歩いていると、切ない孤独感を感じ、まるで自分自身がジャケットに写るジャクソンになったような感覚に陥ります。
やはり、この素晴らしい歌詞を楽しまない手はないので、国内盤をお薦めします。