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ニーベルンゲンの歌〈後編〉 (岩波文庫)

価格: ¥882
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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もとは伝説 ★★★★☆
専門じゃないので分からなかったけど1200年ごろに叙事詩として数々の伝説を参考に創作されたらしい。
前半の優美華麗な描写と打って変わって、苛立ちを覚えるくらいくどくてリアルな騎士達の名乗り、交渉。興奮を時に覚えるほどの激烈な情景描写。この本には主人公クリエムヒルトがフン族の土地に再婚に行き、祖国ブルゴントとのやり取り、そして復讐とフンの国での戦争が収められている。無論読むなら前後編通して読んで欲しい。
原題”Niebelungenlied”、これは「霧の詩」、あるいは「ニーベルングの詩」、もう一方の”Niebelunge Not(記号出なかった)”「ニーベルングの警句(あるいは”呪い”)」と訳せる。現代語だけどドイツ語辞書で訳してみた。
指輪伝承の頂点に立つ作品 ★★★★★
『ニーゲルンゲンの歌』の元ネタは,北欧古典などに残るゲルマン神話伝承からきています。僕は,エッダやヴォルスンガ・サガなどの北欧古典から,この本に辿り着いたのですが,あまりの素晴らしい出来に腰を抜かしました。
いわゆる指輪伝承を元にした2次創作は,多く読みましたが,なかなか原典を超えるような力強い作品には出会わず,やはりオリジナルが一番だな,というのが僕の正直な感想でした。
しかし,この『ニーベルンゲンの歌』は,2次創作の頂点に立つ,原典も超えるかというような傑作だと思います。
この作品に関しては,2次創作という表現は,もはや当てはまりません。

神話や英雄伝説の題材を織り込み,そこにゴート族の伝承やフン族の歴史などを絡めて,全体が無理のないストーリーとなっています。
この素晴らしい傑作を今は名前も知られていない詩人が作ったということに,また驚かされます。

全く本を読まない僕の弟(19)に,この本を薦めてみたところ,あっという間に読み終わってしまい,日頃の鍛錬が足りないため補えぬ読解力を,あれこれ質問でカバーしていました。推薦人冥利に尽きるというものです。

内容 ★★★★★
トールキンも読んだらしい
凄絶なる叙事詩、完結 ★★★★★
前編の絢爛豪華な雰囲気とは打って変わり、後編はクリエムヒルトの復讐劇がメインとなり、壮絶な描写が多くなっていく。殺し合いはエッツェル(フン族の王アッティラ)とディエトリーヒ(東ゴート族の王ディートリヒ・フォン・ベルン)、その老将ヒルデブラントのみを残すまで延々と続くため、流石に想像力を刺激され、その圧倒的雰囲気に呑まれてゆく。「前編はより多く華麗、後編はより多く強烈」というゲーテの評は実に的を得ていることを実感するだろう。

中世文学は、現代人にとっては取っつきにくいものが多いかもしれないが、この『ニーベルンゲンの歌』は現代人の鑑賞にもかなり堪えると思う。相良守峯氏の訳も格調高くかつ読みやすい。

クリエムヒルトの復讐 ★★★★★
素晴らしくおもしろい傑作叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の後編。
フン族の王のクリエムヒルトへの求婚にはじまり、やがてクリエムヒルトの
再婚、そして彼女の復讐を描く。親族を招いたクリエムヒルトは、夫ジーフリ
トを討ったハゲネをなんとか殺めんと、兵士をおくってみたり広場に放火し

たりと、残虐のかぎりをつくす。その戦いがこまかに描かれるが、とにかく
多くの人が名乗りをあげて闘い、討たれていくため、誰がどうなって、誰が
どちらの側の者なのか、かなり読んでいて混乱してくる。しかし、悲惨な話
であるわりにおもしろく、韻文なのですいすい読める。読みやすくおもしろい
必読の名作。