インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

半落ち (講談社文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
あっという間に読めます。 ★★☆☆☆
一言で言うと「浅い」です。1日で一気に読んでしまいました。
しかし、なんと言うのか、「はじめにオチありき」といった感じで、
あとから肉付けして膨らませましたといったような、ただそれだけの話です。
様々な人物が次々と語っていく形式で、飽きさせないうまさはありますが、
さんざんひっぱっておいたあげく、オチにたどりついてガッカリさせられます。
単なる美談で終わってしまってます。
人間の深い部分や、本質的なものがまったく描けていません。
まあ、初めからそのつもりで読めば、時間つぶし程度にはなると思います。
ラストに感動 ★★★★☆
会話と描写がメインのハードボイルド調の語りで、無駄のない文体と構成で最後まで物語を堪能した。
特にラストは素晴らしい。
人間の罪と生きる目的を見つめた感動の名作である。
魅力が分からず・・・ ★☆☆☆☆
映画化までされたし、ラストが面白いというので読んでみましたが、魅力が分かりませんでした。
まず、事件の大枠の謎は最初の60ページほどで語り尽くされ、以降は章が変わるたびに別の人間の視点で話しを進めていくだけで、肝心の事件内容については延々と<何度も同じこと>が300ページ近くにわたって説明されるばかり。ぐいぐい読み進める気には全くなりません。事件とは関係のない、それぞれの人物の境遇とか書かれても混乱するばかりです。
オチについては、皆さんも書かれているように肩透かし感が否めませんでした。とくに、文庫版には、奥付のページを見るだけで、いやおうなくすぐ右の「骨髄バンク」うんぬんの注意書きが目に入ります。そんなとこでネタばらしする編集をしてはいけません!
さらに言うと、「空白の2日間」と共に大きな焦点でもあった「なぜ梶はすぐに<死に場所を求めて彷徨っていた>と言わなかったのか(=なぜ黙秘しようとしたのか)」という点が説明されていない気がします。正直者だから嘘を付くのはイヤだった!?・・・ではないですよね、きっと。そこがけっこうポイントだったように思うので残念です(自分がきちんと理解できていないだけかもしれませんが)。
ちょっとばかし…… ★★★☆☆
難しかった。日本中が震えた……とこの言葉で期待してガッカリ。
メインの謎の2日間は徐々にに解決していく物ではなく最後まで一切わからない。
その分期待感が高まり、読み進めやすかったのですが、最後まで引っ張った割に……
ただ人間味は凄くよかった。
でも友達に「これ貸すよ」とは薦められないですね。
評価と価値 ★★★★★
 横山秀夫の作品を全て読んだ読者であれば、本作を横山の最高傑作であるとは言わないだろう。横山作品の真髄は短篇にこそあり、長篇もむろん面白いものの、横山の代表作として選ぶのはやはりはばかられる。まして本作は横山の全長篇の中でも少々感傷的に過ぎ、あまり出来がいいとは個人的には思えない(とはいえそれは他の作品の水準があまりにも高すぎるためだが)。オムニバス形式は短篇を得意とする横山の苦肉の策と取れなくもないし、現職警察官が自首直前の空白の二日間にどこで何をしていたかという問題だけで、あれほどの大騒ぎが起こるとも思えない。
 にもかかわらず、本作はおそらく横山作品の中で最も知名度が高い。映画の興行的成功も寄与しているのだろうが、やはり直木賞落選時のゴタゴタが、よくもあしくも本作の名前を読者の記憶に刻み込んでいるのだろう。しかし本作を横山の代表作と誤解し、これ以外を読まずに横山秀夫を評価する読者がいるとしたら勿体無い話である。
 本作に対する評価がもとで横山は直木賞と決別し、その後は候補に挙がることさえなくなった。むろん横山秀夫ほどの大作家であれば、直木賞などという看板は必要ないであろう。横山作品の価値は読者が一番よく分かっている。しかし必要ないとはいえ、看板がないのも少しさみしいような気がする。横山側のみならず直木賞側にとってもそれは同じではないだろうか。
 小説とはフィクションであり嘘なのだから、その評価に感情が絡んでしまうのは、やむをえないとはいえ少し滑稽なような気もする。しかし最後に残るのは賞ではなくて作品であり言葉である。直木賞落選は本作の価値をいささかも損なうものではない。横山作品の到達点ではなくして通過点に過ぎないことを改めて強調しておきたい。